ダイヤモンドの中でも特に希少価値が高いといわれるのが、ピンクダイヤモンドです。愛らしいピンク色は女性を中心に人気を集めており、買取店でも高額査定が期待できます。
不要なピンクダイヤモンドの指輪やネックレスなどが眠っており、処分に困っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、ピンクダイヤモンドの買取相場や真贋の見分け方、価値が決まるポイントなどについて解説します。
ピンクダイヤモンドの買取相場一覧表
ピンクダイヤモンドの価値は、クラリティ(透明度)とカットのグレード、そしてカラット数によって変わります。
次に、0.2ct、0.5ct、1.0ct、2.0ctのピンクダイヤモンド価格についてそれぞれ相場表を掲載するので参考にしてください。
カラット数0.2ctの買取相場一覧表
0.2ctは、ネックレスや指輪などでよく使われるカラット数です。価格も20万円以内であるため、婚約指輪に用いる方もいます。
クラリティ/カット | EX | Good | Fair |
---|---|---|---|
VVS1 | 173,500円 | 156,600円 | 148,760円 |
VS1 | 152,060円 | 137,240円 | 130,380円 |
SI1 | 113,920円 | 102,820円 | 97,680円 |
I1 | 32280円 | 29,140円 | 27,680円 |
カラット数0.5ctの買取相場一覧表
0.5ctの石も、指輪やネックレスを中心によく使われます。指輪の場合は大粒の部類に入るサイズ感です。高くても100万円以内に収まります。
クラリティ/カット | EX | Good | Fair |
---|---|---|---|
VVS1 | 900,300円 | 812,550円 | 771,900円 |
VS1 | 810,300円 | 731,300円 | 694,700円 |
SI1 | 648,250円 | 585,000円 | 555,750円 |
I1 | 121,550円 | 109,700円 | 104,200円 |
カラット数1.0ctの買取相場一覧表
1.0ctの石ともなると、ダイヤの中でもかなり存在感のあるサイズになります。ブリリアントカットのダイヤに換算すると、幅は約6.5mmです。
1ctのピンクダイヤモンドなら、大粒にふさわしいファンシーカットも見栄えがします。
安いと数十万円ですが、高ければ400万前後になるものもあり、大粒になるにつれて価格差が開きます。
クラリティ/カット | EX | Good | Fair |
---|---|---|---|
VVS1 | 3,696,000円 | 3,335,600円 | 3,168,900円 |
VS1 | 3,411,700円 | 3,079,100円 | 2,925,100円 |
SI1 | 2,729,400円 | 2,737,000円 | 2,080,100円 |
I1 | 796,100円 | 718,500円 | 682,500円 |
カラット数2.0ctの買取相場一覧表
2.0ctのピンクダイヤモンドは、品質が良いと1,000万円を超えるものも出てきます。セレブが身につけるジュエリーをイメージするとわかりやすいサイズ感です。
一番クラリティやカットの質がよくないものでも150万円以上します。
クラリティ/カット | EX | Good | Fair |
---|---|---|---|
VVS1 | 12,509,600円 | 11,290,000円 | 10,725,400円 |
VS1 | 11,372,400円 | 10,263,600円 | 9,750,400円 |
SI1 | 8,188,200円 | 8,210,800円 | 6,240,200円 |
I1 | 1,876,400円 | 1,693,400円 | 1,608,800円 |
ピンクダイヤ買取の評価基準
ピンクダイヤの買取相場は、主に次のような項目を基準に決まります。
カラット
価値に大きく影響するのが、カラット数です。カラットは宝石の重さのことで、1カラットは0.2gに相当します。
ピンクダイヤは非常に稀少な宝石であるため、一般に出回るのはダイヤモンドに比べてもかなり小さめの石です。
おおよそ0.05カラット~0.2カラットが標準的で、大きいほど価格も高くなります。2カラット、3カラットになると数千万円の値段がつくこともあるでしょう。
カット
ダイヤモンドにとって、カットは価値を一変させる要素です。
カット次第で輝きが変わり、同じカットでもわずかなずれで反射のしかたが異なってくるため、カットする職人の腕によっても価値が左右されます。
色や濃さがあまり評価の高くないピンクダイヤでも、カット次第では高額で取引されるのが特徴です。ピンクダイヤではよくファンシーカットというカットが用いられます。
カラー
ピンクダイヤは無色透明に近いものから濃いピンクまで豊富な段階があり、濃さや色の加減で価値が変わります。それぞれ、次のような特徴があります。
色の濃さ
色の濃さは、ピンクダイヤモンドを評価する各項目の中でもっとも重要といわれています。ピンクダイヤは色が濃いほど評価が高く高級で、色の濃さが次のように等級分けされているのが特徴です。
- ファンシーヴィヴィッド
- ファンシーインテンス
- ファンシーディープ
- ファンシーダーク
- ファンシー
- ファンシーライト
- ライト
- ベリーライト
- フェイント
上記では9段階に分けていますが、鑑定する機関によっては6段階のこともあります。
色の種類
ピンクダイヤの色は複数あり、たとえば次のようなものがあります。
- ピンク
- パープリッシュピンク
- ブラウニッシュピンク
- オレンジッシュピンク
この中で特に価値が高いのは、ピンクとパープリッシュピンクです。どちらも日本国内で人気があります。人気が高い色は需要があるため、買取価格も高くなります。
ピンクダイヤの中にはややブラウンがかったものがあり、ブラウンが強くなるほど評価も落ちやすくなります。
クラリティ
クラリティは、ダイヤモンドにおける透明度を表します。ピンクダイヤは天然の石であるため、その内部にわずかなインクルージョン(内包物)があります。
この内包物が少ないほど透き通った美しい宝石になるため価値が高く、逆に内包物が多かったり、目立ったりすると評価が下がります。
人工着色のピンクダイヤもある?
ピンクダイヤは通常のダイヤモンドの1万分の1しか産出されないといわれるほど、非常に希少価値の高い宝石です。
そのため天然もの以外にも、人工的に着色した石がよく販売されています。
天然・人工着色のピンクダイヤの見分け方
天然か人口着色かを見分ける方法としては、次の方法が挙げられます。
- 色を確認する
- 購入価格を確認する
- 鑑定書や鑑別書を見る
まずは色を見てみましょう。人口着色だと色がムラなく均一になるのが特徴です。
天然ものならではの内包物や、茶色が混ざることもある複雑な色合いは人口着色のダイヤにはありません。
天然ものでも品質の良いピンクダイヤは色ムラが少ないですが、価格が非常に高くなるため、購入価格を調べておくと良いでしょう。
また、鑑定書や鑑別書があれば天然ものである根拠になります。
人工着色のピンクダイヤの買取価格
人口着色のピンクダイヤはピンクダイヤの中では安価ですが、普通のダイヤモンドに着色しているため、買取でもある程度の価格がつきます。
買取金額の相場は、一般的なダイヤモンドと同等で、色がついているからといって上下することはありません。
通常のダイヤモンドの買取相場については、次の記事を参考にしてください。
内部リンク:ダイヤモンドの買取相場一覧|カラット数0.1~2.0ctの価格表を紹介
鑑定書なしでもピンクダイヤは売れる?
ダイヤモンドを売るのに欠かせないのが鑑定書です。
しかし、中には鑑定書がついていない品を購入してしまい、売る時に困っているケースもあるのではないでしょうか。そこで、買取において、鑑定書の必要性について解説します。
ピンクダイヤは鑑定書なしでも買取可能
ピンクダイヤについては鑑定書なしでも買取可能です。
鑑定書は偽物か本物かを記載しているわけではなく、あくまで品質について記録しているだけなので、あってもなくても買取には問題ありません。
鑑定書に記載されているのは、ダイヤの色やクラリティなどの「4C」についてなので、買取店でも鑑定士によって調査できます。
ほかの宝石もついている場合は「鑑別書」があるとベター
「鑑定書」はダイヤの品質を表す書類なので、専門機関によってダイヤのみに発行されます。つまり、ダイヤ以外の宝石には鑑定書は存在しません。
一方、「鑑別書」はその石の組成について記載する書類のため、どんな宝石でも発行でき、真贋を判定する材料になります。
ルビーやサファイア、エメラルドなど人気の宝石は偽物が多いため、ピンクダイヤ以外の宝石もついたアクセサリーを売りに出すときは、鑑別書があると買取がよりスムーズに進むでしょう。
ピンクダイヤを売るなら経験豊富な買取専門店がおすすめ
ピンクダイヤは非常に価値の高い宝石なので、高く、正しい価値で売るなら買取専門店がおすすめです。
買取専門店であれば経験豊富な鑑定のプロが在籍するため、鑑定士のいないリサイクルショップよりも正しい価値で買取をしてくれます。
また、宝石をすぐに売るための販路を持っているので長期保管のためのコストもかからず、その分高い価格で売却できるのも魅力です。
不要なピンクダイヤがあれば、まずは一度相談してみましょう。