自宅を整理していたら、古い切手のコレクションが出てきて売却できないか気になっている人は多いのではないでしょうか?
切手コレクションの中に「見返り美人」があったら、買取査定に出してみることをおすすめします。
この記事では「見返り美人」を査定に出そうか考えている方に向けて、買取相場や少しでも高く買取してもらうコツなどを紹介します。
切手「見返り美人」の買取相場
ここではプレミアの価値がついてる「見返り美人」の切手について、買取相場を紹介していきます。
発行された年度によって大きく買取相場が変動するため、まずはお手元の切手がどの年度に発行されたものなのかをチェックしてみましょう。
見返り美人の切手は3種類
「見返り美人」が最初に発行されたのは1948年のことであり、「切手趣味週間」のシリーズの1つとして登場しました。
その後、人気が出たため1991年、1996年に復刻版として登場しましたが、買取価格は1948年のものには及びません。
1948年発行の見返り美人が最高値
「見返り美人」の中でも最も高く取引されているのものは1948年発行のものであり、バラであれば1枚500円程度で買取してもらえます。
もともと5枚で1シートだった見返り美人ですが、シートが完全な状態であれば、1枚で5,000円という高値で買取されることもあります。
シートは1枚でも使用していると残りの4枚全てバラ扱いとなるので注意しましょう。
1991年版と1996年版は安価
見返り美人は非常に人気が出た切手であり、愛好家の間でも高く評価されました。
その後1991年と1996年に復刻版が発行されましたが、それぞれの買取相場は数百円程度に留まっています。
基本的に切手は発行年代が古ければ古いほど高く評価されます。対して比較的最近に発行されたものは、まだ流通枚数が多いため買取価格は控えめです。
発行年による違いは?見返り美人切手の見分け方
「見返り美人」は発行年によって3種類に分かれていますが、その中でも1948年のものは初版と「逓信文化展記念」のものに分けられます。
それぞれの見分け方を紹介していくので、お手元に見返り美人の切手がある方は参考にしてください。
1948年・1991年・1996年の違い
「見返り美人」は1948年、1991年、1996年に発行されたため、見分け方が複雑だと感じる方もいるかもしれません。
しかし、見分け方は非常にシンプルで、「切手に印刷されている額面」で見分けるだけです。
1948年に発行されたときは5円でしたが、1991年には62円、1996年には80円切手として発行されました。
1948年発行の初版と逓信文化展記念版との違い
1948年に発行された「見返り美人」は、「初版」と「逓信文化展記念版」に分かれていますが、こちらも簡単に見分けがつきます。
切手そのものに大きな違いはありませんが、台紙のデザインが違うためそこで見分けられます。
バラの状態だと見分けることが難しいので、買取専門店へ査定に出してみましょう。
見返り美人と一緒に売却したいおすすめ切手
「見返り美人」を査定に出すのであれば、他の切手もまとめて出すと高く評価されることがあります。
ここでは見返り美人と一緒に買取査定に出すと査定額がアップする可能性がある切手を紹介していきます。分類としては、プレミア切手・特殊切手・中国切手の3種類です。
プレミア切手
日本で発売された切手の中でも、特にプレミア価格で取引されているものをプレミア切手として紹介します。
月に雁
プレミア価値が付いている切手の中でも代表的なものが「月に雁」です。昭和24年に「切手趣味週間」の際に発行されました。
この切手がプレミア価値で取引されている理由が、前年に発行された「見返り美人」です。
見返り美人に人気が出たことから、翌年に発行された月に雁も愛好家の間で高く評価されました。
切手趣味週間記念
「見返り美人」も「月に雁」も「切手趣味週間」を記念して発行された切手であり、他のものと比較すると古いものであればあるほど高値で取引されています。
切手趣味週間を記念して発行された切手はシート状のため、切り離したりせず査定に出してください。
ビードロを吹く娘
切手趣味週間を記念して発行された切手の中で、「見返り美人」、「月に雁」以外で特に高値で買い取ってもらえる可能性があるのが「ビードロを吹く娘」です。
人気絵師である喜多川歌麿の名作、「ビードロを吹く娘」をデザインした切手です。
特殊切手
プレミア切手以外で高額買取が期待できる切手として、特殊なコンセプトに沿って発行された「特殊切手」があります。
国立公園シリーズ
「国立公園シリーズ」とはその名の通り、日本にある国立公園をデザインした切手です。1935年に初めて発行された特殊切手である「年賀切手」の翌年から発行が始まりました。
特に戦前に発行されたものは希少性が高いため、高額査定が期待できます。
文化人切手
日本において文化面で多大な貢献が認められた人物をデザインしたのが「文化人切手」で、1949年から発行がスタートしました。
数ある文化人切手の中でも特に高く評価されるのは、西洋哲学に関する造詣が深い「西周」がデザインされたものです。
国宝切手
特殊切手には日本の文化財をPRする目的があります。それに則り発行されたのが「国宝切手」です。
国宝に関する切手は現在もシール状のものが販売されていて、根強い人気があります。
中国切手
高く評価してもらえるのは日本国内の切手に限りません。中国で発行されたものであっても希少価値が高ければ、しっかりと評価してもらえます。
全国の山河は赤一色
中国の歴史的大事件である「文化大革命」が起こっていたときに発行されたのが「全国の山河は赤一色」です。
しかし、切手のデザインにミスがあったため、発行当日に回収されてしまい、その結果希少価値を高めることになりました。
梅蘭芳舞台芸術「貴妃酔酒の舞台」
その他に中国切手で高く評価されているのが梅蘭芳舞台芸術切手の「貴妃酔酒の舞台」です。
発行枚数が2万枚と少ない上に、さらに現在残っている切手も非常に少ないため、プレミア価値が認められて高値で取り引きされています。
天安門図第5版
天安門図第5版は数ある「天安門図切手」の中の1枚ですが、第1版が発行されてから十数年後に発生した「文化大革命」により、切手の収集・輸出が禁止されました。
結果この切手は枚数を大きく減らすことになり、希少価値が高くなりました。
使用済みの見返り美人の切手は売れるのか?
切手は基本的に未使用のものに限って買取してもらうことができますが、「見返り美人」のような高い価値が付いているものは例外です。
仮に使用済みであっても、プレミア価値が付いているような切手は買取してもらえるケースがあります。
ただ、見返り美人であっても使用済みだと全てのケースで買取してもらえるわけではなく、1948年のものであれば買取の可能性が出てくる程度です。
消印が付いていたとしても買い取ってもらえる可能性があるので、あきらめずにまずは買取専門店へ持ち込んでみましょう。
見返り美人の切手をなるべく高く売るには
「見返り美人」の切手の買取査定額をアップしてもらうためのポイントをいくつか紹介していきます。
シートに入れた状態で売却する
「見返り美人」はシート状で販売された切手のため、そのまま買取査定に出すことができれば、査定額のアップが期待できます。
シートの状態から1枚でも切手を切り離してしまった場合、残りの切手もバラ扱いされてしまいます。
また、ミシン目に少しでも破れがあった場合も同じバラ扱いとされてしまうため、保存には細心の注意を払いましょう。
良好な保存状態を保つ
切手は保存状態によって劣化してしまい、程度が悪いものだと美品と比べると買取価格が大きく下がる可能性があります。
特に切手は直射日光・湿気・手に付着した皮脂などに弱いため、それらの要素への対策を取らなければいけません。
保存状態を高く保ちたいのであれば、切手専用のファイルを使うことをおすすめします。
実績豊富な買取専門店へ依頼する
切手は換金性が高いアイテムなので、比較的多くの業者が買い取りに対応しますが、切手の買取実績が豊富な買取専門店へ依頼するのがおすすめです。
そのようなお店には切手に関する知識が豊かな店員がいるので、大事な切手を適切に査定してくれます。