ロレックスの中でも特に人気の高いモデルといえば、デイトナです。
中には定価の値段を超える高値で取引されるものもあり、所持しているならまとまった金額を得るチャンスにもなります。
しかし、実際にどんなモデルに高値がつくのかわからない方も多いでしょう。
そこで、ロレックスデイトナについての買取相場や、高価買取のコツなどについて解説します。
ロレックスデイトナの買取相場一覧表
まず、ロレックスデイトナの買取相場について価格表を見てみましょう。
型番 | 商品名 | 買取相場 |
---|---|---|
116506/116506A | コスモグラフ デイトナ | 1,000万円以上 |
116508/116508G | コスモグラフ デイトナ | 750万円以上 |
116505/116505A | コスモグラフ デイトナ | 500万~550万円 |
116509 | コスモグラフ デイトナ | 500万~550万円 |
116518LN | コスモグラフ デイトナ | 400万~450万円 |
116500LN | デイトナ SS 白文字盤 ランダム | ~540万円 |
116500LN | デイトナ SS 黒文字盤 ランダム | ~480万円 |
16520 | デイトナ SS 黒文字盤 P番2000年 | ~420万円 |
116515LN | デイトナ PG チョコレート(黒目玉)文字盤 ランダム | ~730万円 |
116509 | デイトナ WG スチール/ブラック文字盤 ランダム | ~700万円 |
116519LN | デイトナ WG グレー文字盤 ランダム | ~640万円 |
116505 | デイトナ K18EG 茶文字盤 ランダム | ~880万円 |
116506A | デイトナ アイスブルー 11Pバケットダイヤ | ~1,950万円 |
116508 | デイトナ グリーン | ~1,100万円 |
116505A | デイトナ ピンク 11Pバケットダイヤ | ~865万円 |
ロレックスデイトナはだいたい新品で定価の7割程度で取引されるのが一般的です。特に、近年は需要が高まり買取価格は高騰しつつあります。
また、女性用と男性用では男性用の方が人気が高いです。
もし、ほかのロレックスの時計の買取相場が知りたい場合はこちらの記事もご覧ください。
ロレックス(ROLEX)時計の買取相場|モデル・状態別に解説
買取相場の高いロレックスデイトナの人気商品
では、具体的にどのようなロレックスデイトナが高いのか、人気商品や相場について解説します。
デイトナ116500LN
デイトナの中で最も人気の高いモデルで、文字盤カラーはブラックとホワイトがあります。
特にホワイトは黒のセラミックベゼルが特徴で、文字盤の白とのコントラストが美しく人気が高いモデルです。
それまで高かったデイトナの相場をさらに高騰させた、プレミア価格のアイテムです。買取相場は徐々に上がり450万円ほどで、さらにアップする可能性もあります。
デイトナ116528
ロレックス自社開発の、垂直クラッチ式クロノグラフムーブメントキャリバーの4130搭載の製品です。プッシュボタンを押すとすぐにクロノグラフ秒針・運針が止まります。
2009年以降の製品はバックル仕様が変更になり、約5mmのエクステンション機能がプラスになりました。
カラーバリエーションは、ブラックシャンパン・ホワイトブラック・ブラック・ブルー・ホワイト・シャンパンブラックです。
デイトナ116528は455万円での高価買取例があり、高値を期待できます。
デイトナ116506/116506A
デイトナの「116506」や「116506A」は、デイトナ50周年記念として登場したモデルです。
ゴールドではなくプラチナを使用しており、プラチナ特有の白銀が美しい品となっています。
製造数が少ないため希少価値が高く、定価約734万円の品が中古では1,000万円以上で取引されています。
デイトナ116508/116508G
デイトナ116508/116508Gは、イエローゴールドを使用したデイトナです。2016年以降のモデルで、タキメーターベゼルやおしゃれなグリーン色の文字盤が採用されているのも特徴の1つです。
定価は約357万円の品ですが、中古は倍以上の価格となる750万円以上で取引されており、腕時計を投資として考えているならぜひ査定に出したい一品です。
デイトナ116505/116505A
デイトナ116505/116505Aは、特有の色「エバーローズゴールド」を使用したデイトナです。金無垢でありながらもどこか落ち着いた上品な風情から多くの人の人気を獲得しています。
定価は約385万円ですが、中古品では550万円ほどで取引されています。
デイトナ116509
116509は、ホワイトゴールドを使用したデイトナです。デイトナの中でも定番の商品の1つで、文字盤のカラーリングも豊富にあります。
特にスティールとブラックを組み合わせた文字盤は、買取市場でも高い人気があります。
定価は385万円ほどですが、中古では550万円ほどで取引される希少価値の高い品です。
デイトナ 116503
116523の後継機種でベゼルの仕様変更をされた、ロレゾールのデイトナです。
イエローゴールドとステンレススティールが特徴で、「ゴールドは憧れるものの高い」と感じる人からの需要が高まっています。
比較的価格の安定し続けているモデルで、2020年以降は上昇しておりファンからの注目を集めています。
中古買取相場は、定番のブラックとホワイトで290万円、シャンパンカラーは270万円程度です。
デイトナ116520
2016年まで15年間製造されたモデルで、シンプルなデザインから幅広い年齢層から人気があります。
生産終了しても需要があり、現行モデルより人気が高く中古市場が高騰する製品も出ています。
デイトナ116520はブラックが人気で買取相場は約330万円です。中でもレアモデルのクリームダイヤルは希少価値が高く、時間が経つにつれて文字盤の色が変化する特徴があります。
デイトナ116520はマイナーチェンジがくり返されたモデルで、最新の製品ほど買取価格は高い傾向にあります。
デイトナ116519LN
現行のホワイトゴールド製デイトナで、ブラックセラクロムを使用し精悍な印象があります。
クロムベゼルの色合いはビジネスシーンに使いやすく、さりげなくロレックスを楽しみたい人から人気で需要が高まっています。
ロレックス全体が近年高騰しており、特に2020年~2021年にかけてデイトナ116519LNは大きく上昇し、500万円ほどの高価買取を期待できます。
デイトナ116518LN
116518LNは、イエローゴールドを使用したデイトナです。ゴージャスなイメージもあり、投資目的で購入する方もいます。
初登場は2017年ですが人気は高く、定価約282万円の品が450万円ほどで取引されています。
特にシャンパン色の文字盤は貴重です。
デイトナ116515LN
2011年発売のエバーローズゴールド製デイトナで、スポーツロレックスと革ベルトの組み合わせが特徴のモデルです。上品さだけでなくセラクロムベゼルにより精悍さも備え、発売当時話題になりました。
現在はロレックス独自のラバーベルト「オイスターフレックス」に統一されましたが、よくマッチしておりデイトナ代表モデルのひとつです。
中古買取相場は450万円くらいで、安定した相場推移が続いています。
デイトナ16520
デイトナ16520は第4世代のモデルでCal.4030を搭載、他社の自動巻きムーブメントを搭載した唯一のモデルです。デイトナで初めて自動巻きを採用したモデルとしても注目を集めています。
ホワイトは発売後価格の変動がありましたが、2020年~2021年で高騰しています。
特にP番は最終品番のため希少価値が高く、箱と保証書付きの場合350万円の買取額を期待できます。
ブラックは300万円程度の買取価格がついており、2014年の買取相場100万円程度から大幅アップしています。
ロレックスデイトナの価格推移
ロレックスデイトナはここ2年ほどで大幅に価格が上昇しています。たとえば、「116500LN」の価格推移を見てみましょう。
それまでは平均417万円ほどでしたが、徐々に右肩上がりとなり、2021年7月には452万円の平均価格を記録しました。
2021年7月をピークに、価格はゆるやかな速度で戻りつつありますが、2年前に比べればまだまだ高水準の価格を維持しています。そのため、下がりきる前に売るのが賢い方法です。
ロレックスのような海外ブランド製品は為替の影響で買取価格が変動するのが特徴です。日頃から為替市場をチェックし、円安のタイミングを狙うと高値で売却できます。
価格が反映されるまでに1ヶ月程度猶予があるので、円安になったら査定に出す店舗や相場などの情報を集めましょう。
買取相場に影響するロレックスデイトナの査定基準
では、具体的にどんなロレックスデイトナなら高値がつくのでしょうか。査定基準について詳しく解説します。
デザインの流行性
ロレックスの中でも流行のデザインは高値が期待できます。現在の流行を鑑みて、高値がつきやすいのは次のようなアイテムです。
- ゴールドカラー(特にイエローゴールドやエバーローズゴールドなど)
- 文字盤の大きいもの
- スポーツモデル
どちらかというと存在感のある、派手なデザインの方が現在は人気が高いです。
希少価値
ロレックスデイトナの中には生産数の少ないモデルがいくつかあり、希少価値からプレミアが付いて取引されます。
プレミアがついたものは、すべて定価以上の価格で買取されるのがポイントです。特に保存状態が良いものは査定金額が跳ね上がります。
ただし、希少価値のつくモデルは当然市場にはあまり出回りません。
ロレックスデイトナは世界的に人気が高いため、プレミアがつかなくても人気モデルであれば十分に高値での買取が期待できます。
クリスタルやブレスレット、ベゼルの状態
クリスタルやブレスレット部分、あるいはベゼルの状態によって、買取金額が減額となるケースがあります。
目安としては小さい傷で1~2万円、大きく目立つもので2万円以上です。
ロレックスデイトナはもともとの価格が高いので減額割合としては影響が少ないですが、傷だらけの商品など積み重なると大きく減額される可能性もあります。
また、もしサイズ調整する際にコマを外した場合、コマごと査定に出しましょう。コマ自体に1~数万円の価値があるため、欠品していると大きな減額になります。
付属品の有無
あるべき付属品が欠品していると、その分査定価格が下がるため注意が必要です。
- 箱
- コマ
- ギャランティーカード
- 修理やメンテナンスの証明書
このような付属品はすべて揃えましょう。
基準は新品の状態にどれだけ近いかです。購入した時点で、将来売却する可能性を見据えて付属品を丁寧に扱い保存することをおすすめします。
壊れたロレックスデイトナでも買い取ってもらえる?
壊れていても買取可能な場合が多く、ほとんどのデイトナは高値を期待できます。
動かない・壊れている・傷が多い・ガラスが割れている程度の製品は、修理に出さず査定を受けましょう。
壊れのない時計の方が高く売れますが、修理に出す費用の方が高くつくかもしれません。
修理を考えるときはそのままの状態で買取店へ持ち込み、修理前と修理後の買取額を見てからでも遅くありません。
ロレックスデイトナを高値で買い取ってもらうコツ
最後に、ロレックスデイトナをより高値で売るためのコツについて解説します。これらのポイントを守るかどうかで、数十万円価格が変わることもあるため頭に入れておきましょう。
高く売れるタイミングを見極める
ロレックスデイトナの価格は日々推移しているので、高く売れるタイミングを狙いましょう。
高値が長く続いていたり、価格が右肩上がりになってピークを迎えたりしたタイミングですぐ売るのがおすすめです。
また、為替市場で円安を迎えてから数週間~1ヶ月ほどすると、中古市場でも円安の影響が出て買取価格が高くなるため、為替市場をチェックしましょう。
ギャランティカードや修理証明書を揃える
ロレックスデイトナにおいて、ギャランティカードや修理証明書は買取金額に大きな影響を及ぼします。
店舗や商品にもよりますが、ギャランティーカードがあるかないかで10~20万価格が変わるケースもあるため、絶対になくさないようにしましょう。
また、修理証明書があると修理やメンテナンス費用を加味して査定金額を算出してくれやすく、修理費用のもとを取りやすくなります。
修理はメーカーに依頼し行ったことを証明する「国際サービス保証書」が査定に有利です。
箱やコマなどの付属品も揃える
付属品はできる限り揃え、新品の状態に近づけましょう。ギャランティーカードや修理証明書以外にも、次の付属品があると便利です。
- 外箱
- コマ
これらがあると、買取金額が万単位で変わることもあります。買取価格の高い高級あるいは人気モデルほど、これらの付属品が揃っていることによる付加価値も高くなります。
売却前に時計を手入れする
時計売却前は、マイクロファイバークロスで優しく拭きましょう。
海水に触れたときは真水で洗ってから拭き、ケース・金属製ブレスレット部分は、柔らかいブラシを使い石鹸水で洗う方法もあります。
洗う前にリューズをケースへしっかりとねじ込んであるか、防水性を確認してから行います。
実績豊富な買取専門店に持ち込む
ロレックスデイトナを売却するときは、できるだけ買取専門店に持ち込みましょう。リサイクルショップなどでは安価な値段になってしまいやすいです。
買取専門店はロレックスの取り扱いも多く、しっかりとした販路を持っているため状態が多少悪くても査定価格が下がりにくいうえ、買取価格そのものの水準も高い傾向があります。また、多くの場合まとめ売りによる査定ボーナスが獲得できるのもポイントです。
ロレックスデイトナはもともとの価格が高いため、査定ボーナスによるアップも期待できるでしょう。