洋酒を贈り物としてもらっても、飲めない人はそのまま飾ってあるかもしれません。引っ越しなどを機に処分を検討しているのであれば、買取に出すことも検討してみましょう。
この記事では、洋酒の買取相場や高額査定に繋がるポイントをまとめました。
手元にある洋酒はどの位の値段で売れそうか、確認してみてください。
洋酒の買取相場一覧表
買取が行われる洋酒の買取相場を、メーカーや銘柄別で一覧表にしました。
人気メーカー・銘柄の洋酒、希少価値の高い洋酒ほど高額買取が期待できるため、手持ちの洋酒があてはまるかチェックしましょう。
メーカー | 銘柄 | 買取相場 |
---|---|---|
MACALLAN | マッカラン 12年 | ~30,000円 |
レミーマルタン | XO 700ml | ~7,000円 |
ヘネシー | ラ ドーム リショーネ | ~300,000円 |
ヘネシー | パラディー | ~18,000円 |
Camus | カミュ エクストラオルデニュール | ~3,500円 |
シャンパン | ドンペリニヨン ロゼ | ~18,000円 |
サントリー | 響12年 700ml | ~13,000円 |
高価買取が期待できる洋酒の特徴
種類豊富な洋酒ですが、中でも高価買取を期待できる洋酒の特徴と人気銘柄を紹介します。
飲む予定のない洋酒が高く売れそうか、銘柄を確認してみましょう。
ブランデー
ブランデーは原料が主にブドウの蒸留酒で、アルコール濃度を高くしたお酒をさらに樽に入れて長時間熟成させます。ブランデーは品質の劣化が起きにくく、しばらく自宅に置いてあったブランデーでもそれほど買取額は変わりません。
人気の銘柄は、レミーマルタン・ヘネシー・カミュがあります。
ブランデーには等級があり、等級が高いほど高額査定を期待できます。
等級はEXTRA(エクストラ) が最も高く、XO、NAPOLEON(ナポレオン)、VSOPの順で価値が決められています。以下の記事でより詳しく紹介しているので、ブランデーを買取に出す場合は参考にしてみてください。
ウイスキー
ウイスキーの中でもスコッチウイスキーは最も人気が高く、現在とは異なる以前の製法でできたスコッチウイスキーのシングルモルトは、高価買取を期待できます。
ウイスキーの希少価値が高い産地は、スコッチ(スコットランド)・アイルランド・カナダ・アメリカなどです。
その中でもマッカランや・ダルモア・スプリングバンクなどの銘柄が人気を集めており、高く売れる可能性があります。
⇒ウイスキーの買取相場一覧表|人気ブランド別に買取価格を解説
シャンパン
有名で高級な銘柄の多いシャンパンは、人気の高いお酒であり高額査定を期待できます。
シャンパンの人気銘柄は、ドンペリニヨン・クリュッグクロダンボネ・サロンなどがあります。
ただしシャンパンはおいしく飲める時期が限られています。一般的に、シャンパンを美味しく飲める期間は1~2年、ヴィンテージで3~5年、プレステージの場合は7~10年ほどです。
シャンパンのおいしい時期を逃すと査定額が大きく下がりやすく、売り時を把握して査定に出しましょう。
ワイン
毎年できの異なるワインは、特においしくできた年を当たり年といいます。当たり年製のワインは人気が高く、高級かつ当たり年のワインは高値で買取されます。
ワインのうち、ブルゴーニュワインの場合はDRCロマネコンティやモンラッシュ、ボルドーワインではシャトーペトリュス・ルパンなどが人気です。
高価買取が期待できる洋酒の人気メーカー
洋酒にはさまざまな種類があり、さらに人気のメーカーと銘柄があります。
どういったメーカーであれば、高価買取を期待できるのかまとめました。自宅にある洋酒が、どこのメーカーの洋酒であるか、どの銘柄なのかチェックしてみましょう。
ヘネシー(Hennessy)
ヘネシーは数あるコニャックのブランドの中でも「コニャックの王様」と呼ばれるメーカー。日本で最も知られたブランデーブランドの1つです。
ヘネシーは、1765年にフランスのコニャック地方でリチャード・ヘネシーにより創業されました。ヘネシーのブランデーは原材料であるブドウはもちろん、熟成に使うフレンチオーク樽まで妥協を許しません。樽に含まれるポリフェノールやタンニンがブランデーの繊細な香りや味わいを生み出します。
ヘネシーには、「ヘネシー パラディー エクストラ」や「ヘネシー ナポレオン」のように希少性が高く、高額買取されるものもたくさんあります。
レミーマルタン(RÉMY MARTIN)
レミーマルタンは、1724年にコニャック地方で生まれたフランス企業。レミーマルタンのコニャックは、コニャック地方の最高峰の土地であるグランドシャンパーニュ、そしてプティットシャンパーニュで作られたものです。
レミーマルタンは、製造においてリーズ蒸留法と呼ばれる蒸留法を採用しています。これは、リーズ(液体中のおり)をろ過せずに、時間をかけポットの底にリーズを沈澱させる手法です。
伝統を重んじた蒸留方法によってつくられた製品は豊かな味わいが特徴です。
バランタイン(Ballantine’s)
バランタインは、スコッチーウイスキーの代表的なメーカー。バランタインの製品は、スコットランドの4つの地域で製造されたモルト原酒を40種類以上使用しています。
個性的なキーモルトと40種以上の原酒をブレンドすることによって、複雑な奥行きが生まれます。秘伝のブレンド技術は約200年受け継がれてきました。現代では、スコッチウイスキーの代名詞ともなり、世界中で販売されています。
ドンペリニヨン(DOM PERIGNON)
ドンペリニヨンは、フランスのモエ・エ・シャンドン社で製造されるシャンパンです。ドンペリの名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
ドンペリの中でもスタンダードなのが、ドンペリニヨン ヴィンテージ(ドンペリ白)。
さらに、一般に「ピンドン」、「ドンペリピンク」の名前で知られているのが、ドンぺリニヨンロゼヴィンテージです。ドンペリニヨンの中でも特に熟成期間が長く、希少なものは高額で買取されます。
モエシャンドン(Moët & Chandon)
モエエシャンドンは、1743年に創業された老舗のシャンパーニュです。初代当主クロード・モエは、シャンパンをヨーロッパ全土で愛されるものにしたいと考えていました。
そこからモエエシャンドンの魅力が広く知られるようになり、もともとごく少数の人しか楽しめなかったモエエシャンドンがヨーロッパ各国の王室でも飲まれるようになりました。
モエエシャンドンの醸造は、820ものベースワインを分析して醸造家とテイスティングチームによって最良のブレンディングを決定します。今では、世界中の華やかなパーティーや祭典で愛されている洋酒です。
古いものでも売れる?買取できる洋酒とできない洋酒
人気の洋酒であっても、中には買取不可になる場合があります。
この章では、買取できる洋酒と買取不可になる洋酒のポイントを簡単に説明します。
キズや汚れ
洋酒のビンやボトルに大きなキズや汚れがあるなど致命的な状態の場合は、買取を断られる可能性が高いです。
キズが原因で中身の量が減ったと思われる洋酒も、買取不可の可能性が高いです。
洋酒の中にはボトルに価値のあるお酒もあり、ボトルのキズや汚れは価値を下げる原因になります。
銘柄がわからない
ラベルの汚れがひどいお酒、削れたまたは剥がれて銘柄の情報が乏しい状態では売却が難しいです。
シリアル部分が削られてなくなった洋酒も買取店での再販が難しく、買取不可になりやすいでしょう。
すでに開封してある
開封済みの洋酒は衛生面から、基本的に買取が難しい状態です。
ボトルの開封後にアルコール分が低下し、雑菌が入ってお酒が腐るケースもあります。
開封済みの洋酒を買いたいと思う人は少なく、再販が難しい点からも買取不可になりがちです。
しかしバカラボトルなど、ビンに価値がありコレクターから求められる洋酒は、開封済みでも買取可能なケースがあります。
ブランデーやウイスキーは、アルコール度数が高いことで、傷みにくく腐ることもあまりないといわれています。
一方でお酒の中でもアルコール度数が低いものは、品質が変化しやすく長期保存には不向きです。
アルコール度数が10%以上はないと、買取は困難と考えて良いでしょう。
経年劣化で量が減っている
多少の減りでは買取可能なケースが多いものの、中身が大幅に減っていると洋酒の劣化と判断され、買取不可になるでしょう。
洋酒を長い間保管すると、経年劣化で自然と量が減りがちです。
サイドボードなどで長期間飾ってあった洋酒は、光があたり劣化が進みやすいため、飲まないと判断した洋酒は早めの売却がおすすめです。
液減りは、コルクがお酒を吸収してしまうことと、コルクの弾力が失われてボトルとコルクに隙間ができて水分が外に出てしまうことが主な理由です。
水分子はとても小さいため、コルクによって空気に対して密閉していたとしても、小さな水の分子はすり抜けてしまうことがあります。
液面の低下は、その洋酒がどれだけ古いものなのか、これまでどのように保存されているかを判断する材料の一つとして使われています。
お酒が変色している
中身の変色は洋酒自体変質している可能性があり、見た目と衛生面から買取不可になりやすいです。
洋酒は光に弱いため、未開封の状態でも直射日光に当たり続けると変色する場合があります。古い洋酒も物により買取可能ですが、変色したお酒の買取は基本的に難しいです。
洋酒を保管する場合は新聞紙でくるむ、箱に入れるなどして直射日光を避けましょう。
ギフト用のボトル
ギフト用ボトルに入った洋酒は、ラベルに個人名などの印字がある場合、再販ができないため基本的に買取されません。
ラベルを剥がす・消すなどしても、大きくラベルの破損した洋酒は買取不可のため、名前入りの洋酒は買取が難しいです。
古いお酒
ブランデーやウイスキーのように長期間保存可能な洋酒は、古いお酒でも買取を期待できます。
買取店によっては、日本酒は製造から原則1年以内、生酒やにごり酒などは6か月以内と定めるところもあります。
古い洋酒であっても買取は可能です。ただし、ブランデーやウイスキーは古くなって価値が上がるワインと違って年月が経過しても買取価格が上がることはありません。
ブランデーやウイスキーは、蒸留所で長期間樽で熟成させて出荷されます。熟成は樽の中で進むもので、瓶詰めされたものは、それ以上の追熟はしません。
手持ちのブランデーやウイスキーの売却を検討している場合には、日焼けや経年劣化によって価値が下がる前に、買取店に持ち込むようにおすすめします。
洋酒を高く売るコツ
しばらく保管してあった洋酒をできるだけ高く売却したいときは、3つのポイントを押さえましょう。
これからできる工夫もあるため、実践してみてください。
箱や鑑定書などの付属品を揃える
洋酒を査定に出す前に、購入時やもらったときにあったお酒以外の付属品もそろえましょう。
洋酒の付属品には、以下のものがあります。
- 紙製や木製の化粧箱
- 持ち運び用の外箱
- 化粧紙や布
- クリスタル製替え栓
- お酒の説明書
- ギャランティカード
などで、貴重な洋酒ほど多くの付属品があります。なるべく全て揃えると買取額増額を期待できるでしょう。
希少価値の高い高額な洋酒はコレクターから求められ、むしろ付属品が重要な場合もあります。
複数のお酒をまとめて売却する
洋酒の売却は1つずつよりも、まとめて売った方が買取額アップにつながりやすくなります。
買取店側の事情で、1回の買取にはどうしても人件費などのコストがかかります。一度の査定で複数のお酒を買い取りできれば、経費節減につながり、その分売主への還元を期待できるためです。
お酒のコレクションが大量にある人は、買取店に相談しまとめて査定・買取してもらいましょう。
買取専門店に持ち込む
お酒を買い取るショップは多数ありますが、洋酒を持ち込む先は買取専門店がおすすめです。
洋酒に限らずあらゆる製品を買い取る買取専門店は、複数の商品を持ち込みやすく、総査定額アップを期待できます。
幅広い品物を扱う買取専門店の場合、貴金属・金券・玩具・着物なども洋酒と一緒に査定へ出せます。
買取専門店は勘定技術が高いこともポイントで、手持ちの洋酒などを確かな目で鑑定し価格をつけるため、適正な買取を期待できます。