家の中を整理していて、古いブランデーが出てきたという方もいるのではないでしょうか。実はブランデーは古いものでも買取専門店にて買取が可能です。中には数十万円の高値がつくものもあります。
この記事では、どんなブランデーが高く売れるのか、また高く売るためのコツはあるのか、ブランデーの買取相場について解説します。
ブランデーの買取相場一覧表
まずは、ブランデーの主な買取相場を以下の表にまとめました。
ブランド | 商品名 | 買取相場 |
---|---|---|
レミーマルタン | ルイ13世 ベリーオールド | 12~15万円 |
レミーマルタン | ナポレオン | 1,000~2,500円 |
カミュ | グランド | 500~1,000円 |
サントリー | X.O.デラックス | 500~2,000円 |
ヘネシー | リシャール(現行) | 13~20万円 |
ヘネシー | XO(旧ボトル) | 1万5千円~2万円 |
カミュ | ミシェルロイヤル | 4万~8万円 |
買取相場の高いブランデーはどれ?人気ブランドを解説
ブランデーには買取価格の高い銘柄やブランドがあります。ここでは各人気ブランドや買取相場についてそれぞれ解説します。
レミーマルタン ルイ13世
ブランデー(古酒)の中でも特に有名なのが「レミーマルタン ルイ13世」です。
レミーマルタンのブランデーは、「グランド・シャンパーニュ」、「プティット・シャンパーニュ」というどちらも最高級のぶどうを使って作られています。
50年以上熟成を重ねた原酒を、1,200種類ブレンドして作られるため、上品かつ複雑な味わいが楽しめるのが特徴です。
レミーマルタン ナポレオン
レミーマルタンのナポレオンも高価買取される銘柄です。「セントー ナポレオン」と旧ボトルの2種類に大別され、旧ボトルの方が高価になります。
旧ボトルは3,000~5,000円程度で買取されることが多いです。ラベルの文字が筆記体で記載してあるものは旧ボトルになります。
その口当たりはバニラ、あるいはヘーゼルナッツにたとえられ、豊かな香りとまろやかさを堪能できます。
ヘネシー リシャール
ブランデーといえばヘネシーといえるほど有名なブランドです。
有名なので高級店でもよく取り扱っており、初心者がブランデーを購入するときもっとも手堅い選択肢の1つとなります。
ヘネシーのブランデーはすべてコニャックです。ヘネシーはラインナップが幅広く、安いと3,000円程度の定価のものもあります。
一方「リシャール」は特に高価で30万円ほどで販売されており、買取価格は17~20万円が相場です。
ヘネシー XO
ブランデーの買取で高価買取の対象になっている「ヘネシーXO」は、その独特なボトル形状が特徴です。現行品と旧ボトルの2種類があり、旧ボトルの方が高値がつきます。
現行品は5,000円前後なのに対し、旧ボトルは1~3万円前後で取引されるのが一般的です。旧ボトルは全体的に古びた外観で、キャップの色が金色をしています。
現行品は色が黒です。また、ボトルの色が緑がかったものはさらに年代が古く、査定に数千円プラスされます。
カミュ ミシェルロイヤル
「カミュ ミシェルロイヤル」は最高級のコニャックの1つで、バカラクリスタル製の美しいハンドカットボトルが特徴です。
他社のブランデーにはないおしゃれなボトルは鑑賞用としても人気で、空のボトルだけでも値がつきます。
年代にもよりますが、中身の入ったカミュ ミシェルロイヤルは買取価格5~7万円ほどで取引されます。オークションを中心に購入される稀少なお酒です。
カミュ グランド
「カミュ」のVSOPにはいくつか種類があり、そのうちの1つが「カミュ グランドVSOP」です。カミュの中でもスタンダードな1本でもあります。
クリアボトルとグリーンボトルがあり、グリーンボトルの方が古く値段がつきやすくなります。
箱よりも中身が重視されるため、栓の状態が価格を左右します。買取価格は500~800円ほどです。
サントリーXO
サントリーXOは日本生まれのブランデーです。芳醇で馥郁とした香りが楽しめます。
「サントリーブランデーX・Oデラックス」や、「サントリー X・O スーペリア」など、女性的で美しいボトルデザインも高評価の理由です。
買取価格はだいたい100~800円で取引されています。
古いブランデーは買取可能?買取基準を解説
ブランデーを売る場合、何十年も前の古いお酒でも買い取ってもらえるのか不安になる方も多いでしょう。
古いブランデーにはいくつか買取基準があるため解説します。
等級
ブランデーにはその品質により等級分けがされています。当然、等級が高い方が高価です。等級は上から順に次のように表されます。
- エクストラ
- XO(エクストラと同等扱いのこともあり)
- ナポレオン
- VSOP
さらに安価なものにはVSO、VO、VSなどがあります。
保存状態
古いブランデーを売る場合、一番重要なのが保存状態です。
ブランデーは常温で保存できますが、栓がコルクの場合は特に劣化が進んでしまい、品質が落ちたり、中身が減ってしまうことがあります。
この場合は買取価格が落ちやすいため、保存状態には注意しましょう。劣化していそうなら、あまりコルク部分を触らないようにすることも大切です。
中身が減っていないか、液面の高さにも注意しましょう。
付属品の有無
付属品によって、ブランデーの価値が上がることがあります。付属品には、たとえば次のものがあります。
- 外箱
- ギャランティーカード(冊子)
- 替栓
特に、高級なブランデーほど付属品の価値が高くなります。付属品がないとマイナス査定を受けることもあるため、できるだけ付属品を揃えておきましょう。
ギャランティーカードで説明されている内容と、実際のお酒の内容が一致していないとやはりマイナス査定になるため、複数査定する場合は特に混同しないよう注意が必要です。
安いブランデーでも買い取ってもらえる?
エクストラ~VSOPまでのブランデーと違い、それより下の等級に当たる「VSO」「VO」「VS」ランクの安いお酒や、あまり知られていないブランドのブランデーは買取に向きません。
通常は買取を依頼しても値段が付かないでしょう。買取されるのは、おもに次の製品です。
- 品質の良い品
- 稀少な品(販売数が少ない、古くて現存数が少ない)
- 有名な品
- コニャック
これらの品は買取市場でも人気が高くなっています。
ブランデーをできるだけ高く買い取ってもらうコツ
売れそうなブランデーが見つかったとき、少しコツを覚えておくと普通に売るよりも高く査定してもらえることがあります。高価買取のコツとしては、次のようなものがあります。
保存状態のチェック
あらかじめ保存状態を確認しておきましょう。ブランデーは保存状態により買取価格が大きく左右されます。以下の点にあてはまらないか注意しましょう。
- 開封済みでないか
- 濁りや沈殿物が見られないか
- コルクが壊れているor劣化していないか
- 瓶にひびが入っていないか
これらの品は中身が変質している可能性が高いため、買取してもらえることはほぼありません。
付属品を揃える
ギャランティーカードや外箱など、付属品がある場合は揃えて買取に出しましょう。特に、高級なブランデーや、ボトルに価値のあるブランデーなど、付属品を揃えることで価格が大きく上がることがあります。
シリアルナンバーの確認
高級なブランデーの中には、シリアルナンバーが刻印されているものもあります。こうしたシリアルナンバーは唯一無二のものなので、コレクターからも需要があり価格が上がりやすくなっています。
シリアルナンバーはギャランティーカードや本体ボトルなどに刻印されています。付属品を揃えた際、すべてのシリアルナンバーが一致していないと価格が下がってしまうでしょう。
実績豊富な買取店を探す
ブランデーを売却するときは、リサイクルショップではなく実績のある買取店を探しましょう。買取店は特に、まとめて売却したときの査定ボーナスが優れています。
まとめ売りすることで、買取側は1点あたりの買取にかける手間が省けるため、浮いたコストを買取価格に上乗せして還元できるのが魅力です。
また、希少なブランデーも経験豊富な鑑定士により正しい価値で査定してもらえるでしょう。