1970年から販売を開始し、大人から子供まで幅広く愛された車のおもちゃ、「トミカ」。
しかし、このアイテムをただのおもちゃとして侮ってはいけません。
トミカの中には非常に高値で取引されるものもあり、買取市場の中では注目を集める存在となっています。
この記事ではトミカの買取について詳しく紹介していきます。
トミカの買取相場一覧表
トミカと言うと安価で購入できる車のおもちゃというイメージが先行してしまいがちですが、中には非常に高値で取引されているものがあるのがトミカの魅力の1つです。
一例を次の表にまとめました。
商品名 | 買取相場 |
---|---|
黒箱 コルトギャランGTO | 140,500円 |
黒箱 クラウンタクシー 1A 28-1 | 27,150円 |
黒箱 日本製 日産フェアレディパトロールカー | 28,200円 |
例えば、黒箱と呼ばれる発売当初のシリーズの中でも、「ニュークラウン 白クジラ 1Eホイール」の場合、20万円近い買取価格を提示しているショップもあります。
この他にも外国車を多数取り扱ったシリーズの「青箱」や、香港で製造されたトミカが高値で取引される傾向にあります。
部屋の片隅で埃を被っていたコレクションが、もしかしたらとんでもない高値で取引されているかもしれません。
買取相場が上がるレアなトミカとは?
トミカの中でも種類によっては、非常に高値で買取してもらえるものがあります。
ここでは、高値買取が期待できるトミカをいくつか紹介していきます。
青箱
トミカには黒箱、青箱、赤箱の3種類があり、特に青箱は高値で買取してもらえる可能性があります。
青箱とはその名の通り青いパッケージが特徴のトミカで、1976年から取り扱いを始めた外国車シリーズの呼称です。
当時はスーパーカーが流行していた時代であり、トミカもその時流に乗って、スーパーカーのシリーズを多く販売しました。
- ロールス・ロイス・ファントムⅥ
- ランボルギーニ・カウンタックLP500S
- マセラティ メラクSS
などがラインナップされています。
黒箱
青箱と並んで高価買取が期待できるのが黒箱です。
トミカは1970年から発売が始まりましたが、パッケージの側面が黒くデザインされていることから黒箱という呼称で親しまれています。
スーパーカーや外国車をラインナップした青箱と比べ、黒箱は日本車を多く取り扱いました。
- トヨタ2000GT
- 日産 プレジデント
- ホンダ シビック
などのモデルを揃え、希少性も高いことから高額買取が期待できます。
非売品・限定品
これはトミカに限ったことではありませんが、非売品や限定品は必然的に中古市場への流通量が少なくなるため、買取価格も高くなる可能性が高いでしょう。
トミカの限定モデルといえば、「東京オートサロン」の会場で限定発売されたモデルがあります。特に初回特別カラーは将来的にプレミア価格で取引されるのではないかと期待されています。
他にも、製造中止が発表されたことで話題になったホンダの軽スポーツカー・S660は、トミカの場合通常カラーが白なのに対して、初回特別カラーは黄色となっており、希少性が高いです。
香港トミカ
トミカの製造地は基本的に日本と中国ですが、中には香港で製造されたものがあります。
トミカの製造開始は1970年。当時のカーブームの流れに乗り、記録的なヒット商品となりました。しかし、人気が出たものの製造が追いつかなかったため、香港でもトミカを製造することになったのです。
香港でのトミカの製造は数年後に終了してしまったため、香港で製造されたトミカは貴重なコレクターアイテムとして高値で取引されています。
トミカを買取してもらう際の注意点
ここでは、トミカを買取してもらう際の注意点をいくつか紹介していきます。
2.状態確認をする
3.できる範囲でメンテナンスをする
4.配送買取の際は梱包を丁寧にする
5.査定のプロが居る買取店に依頼する
付属品を揃える
トミカを少しでも高く買取してもらいたいのであれば、付属品はできるだけ揃えましょう。トミカの付属品と言うと、箱やパーツが該当します。
特にレアなトミカの場合、付属品を全て揃えることにより高値で買取してもらえる可能性がアップします。
また、付属品の中でも箱は重要で、箱の有無で買取価格が大きく変わることもあります。箱の状態が悪かったとしても、査定の際は用意しておきましょう。
状態確認をする
キズや汚れ、破損などとあわせて、おもちゃとしての機能が生きているかは査定の重要なポイントです。
トミカの商品の特徴に、「タイヤが回る」、「ドアが開く」など、一般的なミニカーと比べると可動部分が多いことが挙げられます。
本来可動する部分に問題がないか、事前にチェックしておきましょう。電動式のものは通電チェックも行ってください。もし電池を入れても動かないのであれば、ジャンク品とみなされ買取価格が下がることがあります。
できる範囲でメンテナンスをする
トミカをむき出しにして部屋の隅に保存しておいた場合、どうしても埃や汚れが付着してしまうものです。
そのまま買取に出すこともできますが、汚れがひどいと査定や再販売前のクリーニングにも時間がかかるため、買取金額に影響が出る可能性もあります。
大切なトミカを少しでも高く買取してもらうためにも、できる範囲でのクリーニングを行いましょう。
クリーニングの際は、柔らかい布を使って優しく汚れを落とすようにしてください。プラモデルや模型用のワックスを使用すると、よりきれいになります。
配送買取の際は梱包を丁寧にする
配送買取を依頼する場合は買取ってもらうトミカを自分で梱包しなければなりません。その際の梱包が甘く、配送中に傷がつくことがあれば買取査定額も下がってしまいます。
専用の箱が無い場合は特に丁寧な梱包が必要です。ビニールを巻いて水濡れを防いだうえで、緩衝材を入れて動かないように固定しましょう。
箱がある場合、OPP袋などにトミカを入れてから箱にしまい、梱包すると確実です。また、箱がつぶれないように注意してください。
査定のプロが居る買取店に依頼する
一般的なリサイクルショップでも買取自体はしてもらえる可能性が高いです。ただし、トミカに関する専門的な知識のあるスタッフが店舗に在籍していない場合、残念ながら買取額は低くなってしまうかもしれません。
大切にしていたトミカを適切な価格で買い取ってもらうためにも、トミカに詳しい査定員がいるショップに買取を依頼しましょう。
トミカの買取は箱無しや壊れていても大丈夫?
箱がなかったり、トミカの状態が悪かったりする場合でも、買取してもらえる可能性は十分にあります。
箱なしでも買取はOK
トミカは車体からモデルが判別できるようになっているため、箱がなくても買取が可能です。
箱が付いていて完品の状態であれば買取価格は上がりますが、箱無しであっても十分値段がつくため、一度査定してみるとよいでしょう。
壊れていても査定の価値あり
壊れているトミカであっても、人気のあるモデルの場合は十分買取対象になります。
トミカは可動部分の多さだけでなく、モデリングの美しさ、忠実さも人気のポイントです。観賞用としての価値も認められているため、可動部分が全て壊れてしまっていたとしても、飾ってコレクションしたいと考えている方には需要があります。