長年使用していないホルンがあって、手放すことを検討中の方もいるのではないでしょうか。
吹奏楽器の中でも奥深い魅力を持つホルンは、買取市場でも高い値段で取引されています。
そこで今回は、実際にホルンはどんな製品がどのくらいの相場で売れるのか、また、高く売るためにはどうしたら良いのかといった点について詳しく解説します。
ホルンの買取相場一覧表
それでは、実際にホルンはいくらで売れるのか、おもな製品の買取相場を見てみましょう。
ブランド | 商品名 | 型番 | 買取相場 |
---|---|---|---|
ヤマハ | フルダブルホルン | YHR-567D | 10万円~13万円 |
ハンスホイヤー | フルダブルホルン | 801MAL | 10万円~17万円 |
アレキサンダー | フルダブルホルン | 103MBL | 20万円~28万円 |
アレキサンダー | フルダブルホルン | 103GBL | 30万円~38万円 |
ホルトン | フルダブルホルン | H181ER | 8万円~15万円 |
ベッソン | Fシングルホルン | BE603-1-0 | 2万円~4万円 |
ホルンは定価の20%程度の価格で取引されることが多いです。美品であればさらにプラス査定が得られます。
買取相場の高いホルンの人気ブランド
具体的にどのようなメーカーなら高く売れるのか、ホルンの主要ブランドについて解説します。
ヤマハ(YAMAHA)
国内でも有名なメーカー「ヤマハ」は、初心者からプロプレイヤーまで対応する豊富なラインナップと安定した品質が魅力です。
ヤマハの楽器は癖がなく誰でも扱いやすいので、多くの人から人気があります。
ヤマハで人気なのはフルダブルホルンの「YHR-567GDB」や「YHR-871D」などで、10万円前後の値段で買取されています。
ハンスホイヤー(Hans Hoyer)
ハンスホイヤーはドイツの金管楽器ブランドです。力強くもやわらかな音色で、音作りのために年々改良を重ね、進化しているのが特徴でもあります。
ハンスホイヤーを代表するのが「801」シリーズです。日本向けに一部の仕様を変更した「801J」も人気があります。
買取価格は「801MAL」で15万円前後です。
アレキサンダー(ALEXANDER)
ハンスホイヤーと同じく、アレキサンダーもドイツの楽器ブランドです。1782年に創業して以来、約240年もの歴史を持っている老舗です。
実際、世界のホルンメーカーの中でもっとも有名なメーカーといえばアレキサンダーと言えるでしょう。技術力には定評があり、常に革新的なアイデアをもってホルンを製造しています。
代表モデル「103」は、買取価格でも20万円以上を超える品です。
ホルトン(HOLTON)
ホルトンは1898年にシカゴで生まれた楽器メーカーです。トッププレイヤーが愛用するメーカーでもあり、彼らのアドバイスを得てホルトンのホルンは改良され続けています。
ホルトンのホルンは並品で6万円~8万円、美品で12万円~16万円ほどの買取価格になる製品が多いです。
ベッソン(BESSON)
1837年に創立されたフランス・パリの楽器メーカーです。ホルンのほかにもユーフォニアムやテューバなどさまざまな金管楽器を手がけています。
フランスの誇る一流楽器メーカーでもあり、世界中でも多くの愛用者がいます。買取市場でよく見かける製品は、買取価格2~4万円のモデルが多めです。
買取相場の高いホルンの特徴は?査定ポイントを解説
同じメーカーのホルン、あるいは同じ型番のホルンでも、いくつかの違いで買取価格が異なってきます。そこで、ホルンの査定でチェックされるポイントについて解説します。
モデルの知名度
買取相場のポイントとして、まずはモデルの知名度が挙げられます。ヤマハやアレキサンダーなど有名メーカーのホルンであれば安定した高額査定が期待できるでしょう。
また、各メーカーの中でもアレキサンダーの103やハンスホイヤーの801のように、定番のモデルは中古でも人気が高く、時間が経過しても価格が落ちにくい特徴があります。
発売日からの経過日数
ホルンは丁寧に手入れをしていないと徐々に劣化してしまう楽器です。
そのため発売日から時間が経過すると金属の腐食などにより買取価格が下がっていく傾向にあります。
ただし、海外の有名メーカーのホルンなど、世界的に人気のホルンは時間が経過しても需要があるため価格が落ちにくいです。
なお、昔からある品番だからといって発売日から時間が経過しているとは限りません。人気のある品番はそのままずっと製造され続けています。製造日は本体にある製造番号から確認できます。
抜き差し管やレバーの状態
古いホルンでありがちなのは、抜き差し管やレバーが汚れてしまっていることです。汚れがひどいと動かなくなるので、買取価格が落ちる原因になります。
これらはメンテナンスで解消できるので、日頃のメンテナンスを欠かさないか、楽器店に持ち込んでメンテナンスしてもらってから買取店に申し込むのがおすすめです。
ホルン本体や内部の綺麗さ
ホルンの本体および内部に傷がないものほど美品として買取価格が高くなります。逆に傷が多いと、一気に価格が下落する可能性もあるため注意が必要です。
管体内部についても、汚れがひどくなると次のような不具合が出ます。
- 音が出ない
- レバーが動かない
- 管が抜けない
こうした不具合があると減額されてしまいます。もし楽器として使用できないほど状態がひどい場合は、ジャンク品扱いになる可能性もあるため注意しましょう。
純正ケースの有無
ホルンのケースは純正の方が高く評価されます。購入時についてくるケースは、商品やメーカーによりハードケースもしくはソフトケースのいずれかが用意されています。
人によってはケースが古くなったので買い替えたり、背負えるセミハードタイプのケースに入れ替えたりすることがありますが、買い取り時には純正ケースに戻して売るのがおすすめです。
買取相場を高めるには?ホルンを高値で売却する方法
ホルンは自分で工夫することで、買取価格を少し高くできます。
査定のランク付けで査定員が悩んだ際、わずかな差でランクが分かれることもあるため以下のような点をチェックしておきましょう。
付属品や保証書をセットにする
購入時に付いてきた付属品や、保証書があればすべてセットで査定に出しましょう。
- 付属品が新品同様に欠品なしで揃っている
- ケースや付属品がすべて純正品である
このような基準を満たしていると高額査定が期待できます。なお、付属品にはたとえば次のようなものがあります。
- マウスピース
- クリーナー
- 掃除用のクロス
- ケース
- ストラップ
- 保証書
このほかに、もしも別途購入したアクセサリーなどがあれば一緒につけると査定価格アップにつながる可能性があります。
メンテナンスを行う
ホルンは状態が価格に大きく影響するため、事前にメンテナンスを行うと査定アップしやすいでしょう。
- 表面をクロスで丁寧に磨く
- 管体の汚れや水分を拭き取る
- 抜き差し管にグリスを塗る
- マウスピースのサビを落とす
上記のようなお手入れを一通り行っておきましょう。
金管楽器は口をつけて息を吹き込むため、マウスピースや管体内部の汚れがひどいと衛生面での印象が下がります。見た目の印象を大事にして丁寧にメンテナンスしましょう。
なるべく早めに売却する
ホルンの売却を決めたら、できるだけ早く売却手続きを済ませましょう。ホルンは一部をのぞいて現行モデルの方が高く売れます。
また、使わないと劣化するスピードが早くなるので、早めに売却するほど高額査定の確率が上がります。
長く置いておくと、楽器はサビが発生したり、艶を失ったりすることも多いです。
汚れは落とせますが、傷や本体そのものの劣化はどうしようもないので、状態が悪くならないうちに売却しましょう。
買取専門店で売却する
楽器を高く売れるところを探しているなら、買取専門店に持ち込みするのがおすすめです。買取専門店は楽器の取り扱いも多く、専門的な知識を持った鑑定士も在籍しています。
また、まとめ売りによって価格にボーナスがつきやすいのもメリットです。
マウスピースのように複数持っている部品や、追加購入した部品などをセットで売却することで、高い金額での売却が期待できます。