タンザナイトの売却を検討している人は、相場やどこで売るのがお得なのかなど、気になることが多いのではないでしょうか。

タンザナイトは比較的歴史の浅い宝石ですが、その美しさから需要が高まり買取市場でも注目を集めています。

この記事では、タンザナイトの相場や高く買取してもらうためのコツを紹介します。

タンザナイトの買取相場・価格表

タンザナイトの買取相場、価格表は以下で紹介しています。手元にあるタンザナイトの価値を知りたい場合には、照らし合わせてみてください。

カラット	Sランクカラット	Aランクカラット	Bランクカラット	Cランクカラット
1.0	30,000円	20,000円	10,000円	500円
2.0	140,000円	70,000円	50,000円	2,000円
3.0	250,000円	120,000円	80,000円	5,000円
4.0	350,000円	180,000円	120,000円	8,000円
5.0	1,200,000円	700,000円	300,000円	20,000円

タンザナイトは1967年に発見されている比較的歴史が新しい宝石です。近年では、埋蔵量の限界が噂されていて、希少性が高まっています。

タンザナイトは、有名ブランドが製品に使用していてジュエリーとしての人気もあるため、今後も価格の変動が予想されています。

高額買取が期待できるタンザナイトの人気ブランド

透明の青から紫色が美しいタンザナイトは、人気ブランドのアクセサリーにも使われています。世界的に有名な人気ブランドが扱う、タンザナイトジュエリーの買取相場を紹介します。

ティファニー（Tiffany）

世界五大ジュエラーに数えられるティファニーは、ネックレス・リング・ピアスなどのジュエリーを展開し、定番のオープンハートやティファニーT、ビクトリアなどのほか、タンザナイトを使ったアイテムがあります。

タンザナイトを使ったティファニー製品の買取相場の一例は、ビクトリアのタンザナイトダイヤモンドプラチナリングの場合220,000円程度です。

ヴァンドーム青山（VENDOME AOYAMA）

ヴァンドーム青山はヴァンドーム山田のジュエリーブランドで、ファッションからブライダルまで幅広いジュエリーを手がけます。ハートをブランドのアイコンモチーフとし、世代を越えて愛されています。

キャトルやセルクルのなど、ベーシックでありつつ洗練されたデザインが人気です。買取相場の一例は、フラワーモチーフ4Pのネックレスでダイヤモンド・タンザナイト・プラチナ使用の場合15,000～19,000円です。

ヴァンドーム青山はダイヤモンドジュエリーが多く、タンザナイトなどカラーストーンを使ったアクセサリーは少ない傾向にあります。

ヴェレッタオッターヴァ（veretta 8va）

ヴェレッタオッターヴァは8番目の宝物を意味します。古くから日本では宝物は7つとされ、それに加わるものとしてのジュエリーを提案するブランドです。カラーストーンをメインに置くジュエリーを展開し、彩り豊かなアクセサリーが楽しめます。

ネックレス・リング・ピアスなど、カラーストーンを大胆にあしらったデザインが特徴です。ヴェレッタオッターヴァのタンザナイトを使ったジュエリーは出回る数が少ないためか、買取相場情報も出回っていません。

フリマアプリでは、オーバルカットのタンザナイト・ダイヤモンド・K18YGのネックレスが120,000円弱で出品されていました。

ショーメ（CHAUMET）

パリの五大ジュエラーのひとつ、ショーメは1780年に創設されたジュエリーショップでジュエリーと時計を扱い、ショーメの婚約指輪は永遠の愛と絆の証と呼ばれます。

婚約指輪や結婚指輪は、エターナル ドゥ ショーメ・リアン・ビー マイ ラブなどのコレクションがあります。タンザナイトを使ったショーメのジュエリーの買取実績を持つ店舗はあるものの、買取相場までは見つかりませんでした。

売却を考えるショーメのタンザナイトのアクセサリーがあれば、買取専門店で相談しましょう。

タンザナイトの価値を決める査定ポイント

タンザナイトの査定価格ははさまざまな要因で決まります。どのようにしてタンザナイトの価格が決まるのかポイントをまとめました。

宝石の状態

タンザナイトに限らず、宝石の査定はひとつの項目だけで決まるものではありません。多くの評価項目に照らし合わせてから、総合的にみて価格を査定します。

ここで紹介するのは、宝石を扱っている業者で査定の時にチェックする基本的なポイントです。

カラー

タンザナイトの中でも、濃い藤色への変化が美しく見えるタンザナイトが高く買取されています。査定でも濃淡がわかりやすい、程よい濃さのものが人気です。

タンザニアの夜、キリマンジャロの夕暮れとも称されているタンザナイトは、深みのある青さが特徴的。光の当たり方や方向、見る角度によって青みや紫色の強さが徐々に移り変わっていきます。

透明度

宝石の種類や原石の特徴よっては内包物の入り方で価値が高まるケースもありますが、タンザナイトの場合は透明度が高いものほど高く評価されやすくなります。

どれだけ透明度が高くても内包物(インクルージョン)が含まれていると透明度は下がります。

カット

タンザナイトに施されているカッティングも査定に影響を与えます。タンザナイトのカットはオーバルカットやクッションカットが選ばれることが多くなっています。

タンザナイトはカットされた形によって輝き方が大きく変わるのが特徴です。ただし、その原石ごとに適したカットは違います。

適切なカットで美しさを引き出されたタンザナイトであれば査定でも高く評価されます。

カラット（重量）

タンザナイトは特に宝石の大きさによって色合いの見え方が大きく変化するため、、カラットが重要です。小さなタンザナイトは彩度が低くなりやすいため、市場でも評価されにくいことがあります。

タンザナイトの特徴である色合いの移り変わりを楽しむのであれば、5カラット以上は欲しいとされています。

商品としての希少価値

サイズや色みが同じように見えるタンザナイトであっても、ハイブランドの製品であればブランドのコレクターからも需要があり、付加価値も査定に反映されるでしょう。

具体的には、ティファニーやカルティエ、ショーメといったブランドです。ハイブランドの場合は土台の貴金属や組み合わせた宝石が上質な場合もあるので、査定も期待できます。

ただし、ジュエリーとしての価値は再販できる場合だけです。キズや劣化があるジュエリーのケースには、素材としての査定になります。

鑑別書の有無

タンザナイトには、鑑別書や保証書、箱等の付属品がついている場合もあります。査定に出すときには、必ず付属品も一緒に査定してもらいましょう。

タンザナイトは注目されるようになってから、市場では偽物が出回るようになりました。そのため、その宝石がどのような鉱物由来なのか、天然か人工かを明記した鑑別書は重要です。

鑑別書に記載されているのは、宝石の種類やカラーのほか、カットやカラット数、産地といった情報です。

専門知識がある買取業者であれば鑑別書がなくても査定できますが、鑑別書によって信用が高まるため売りやすくなります。紛失することがないようにまとめて保管しておくようにおすすめします。

タンザナイトの鑑別書の見方

鑑別書は見慣れていないとどんな情報が記載されているのかわかりにくいかもしれません。鑑別所の見方を項目ごとに説明します。

DETAILES
Shape	カットの形状
Transparency	透明度
	transparent	透明
	translucent	半透明
	opaque	不透明
Colar	色
RESULTS
Species	鉱物名・素材名(天然石は、『Natural』と記載)
Variety	宝石名(天然石は、『Natural』と記載)
Geographic Origin	産地
TREATMENT(処理)
Minor clarity enhancement	浸透処理
Weight	重さ(ジュエリーの場合はグラム、ルースはカラット単位)
Measurements	寸法(長さ×横×深さをミリ単位で記載)
Comments	コメント

タンザナイトを高く売る方法

世界中で愛されているタンザナイトは、高い需要がある宝石です。せっかくの貴重な宝石であれば、少しでも高く買取してもらいましょう。

タンザナイトを高く買取してもらうためにできることをまとめました。

箱や保証書を捨てないよう注意する

高額買取を狙う場合は、購入時にタンザナイトについてきた付属品もまとめて査定してもらいましょう。

鑑別書のほか、保証書や箱、アクセサリーの袋や冊子といった付属品が揃っていることで、付属品がない時よりも高く買取されることがあります。

ブランドジュエリーの場合には、外箱や袋を欲しがるコレクターもいます。宝石を購入した場合には、付属品も捨てることがないよう大切に保管してください。

なるべく早めに売却する

宝石を使ったジュエリーは売ると決めてから、できるだけ早めに査定を受けましょう。ジュエリーは流行があるため、時代遅れになってしまうと需要が減って買取価格も下がってしまうことがあります。

ハイブランドのアイテムでも新しいデザインのコレクションが発表されれば、今までのジュエリーは古いものとして扱われてしまいます。流行遅れにならないうちに売却を検討しましょう。

正しく保管する

宝石は保存状態、コンディションも査定に関わる要素です。タンザナイトは衝撃に弱いので、落としたり、ぶつけたりしないように注意してください。

さらに、宝石同士を近くに置くと、擦れてキズの原因になることがあります。例えば、モース硬度10のダイヤモンドとモース硬度6~7のタンザナイトが宝石箱の中で擦れあうとモース硬度が低いタンザナイトに傷がつくことがあります。

互いに接することがないように、個別にケースに入れて棚の中に保管してください。

簡単に手入れをしておく

タンザナイトの美しさを保つためにも、日ごろからお手入れをしましょう。目に見える汚れや皮脂のくもりがある場合は柔らかい布でふき取ります。

また、しっかりクリーニングするには、ぬるま湯に中性洗剤を加えて洗ってください。真水ですすいで柔らかい布で水気をふき取ります。

タンザナイトは、他の宝石と比較して傷つきやすく、少しの衝撃でもキズや欠けの原因になりかねません。丁寧に扱うようにして、超音波洗浄機でのクリーニングは避けましょう。

複数の宝石をまとめて売る

タンザナイト以外にも売りたい宝石がある場合には、まとめて査定に出しましょう。まとめて買取してもらうことで、もともとの査定額よりも上乗せ査定してもらえることがあります。

買取価格がつかないような宝石も、まとめることで買い取ってもらえることもあるので、買取依頼するときには他に売れる宝石がないか探してみましょう。

実績豊富な買取専門店に持ち込む

宝石の鑑定は高度な専門知識が要求されます。価値がある宝石を適切に査定してもらうためにも宝石買取専門店を利用してください。

宝石の買取専門店では、宝石を販売するルートも複数あるので他の宝石とまとめて売ると査定額がアップする可能性もあります。

正しく査定してもらいたい、まとめて鑑定してほしい場合には買取専門店で査定を受けましょう。