自宅を整理していたら、なんだか高そうな陶器が出てきた。そんなときはぜひ買取専門店へ査定を依頼してみてください。
有名作家が手掛けた陶器であれば、驚くような高値が付くかもしれません。
ここでは自宅にある不要な陶器を売りたいと考えている方のために、高値で買取される作品の特徴や、陶器を売るときのポイントを紹介します。
陶器の買取相場一覧表
陶器と言ってもさまざまで、買取価格には大きなばらつきがあります。
ここでは有名作家の陶器、ブランド品の陶器、一般的な陶器に分けて買取価格を紹介していきます。
有名作家の陶器
陶器の中でも特に高値での買取が期待されるのが、「有名作家が手掛けた作品」です。以下の表に買取相場をまとめました。
▼有名作家の陶器買取相場一覧表
名称 | 買取相場 |
---|---|
金重陶陽 備前徳利 | 20,000~30,000円 |
濱田庄司 柿釉角瓶 | 100,000~200,000円 |
清水卯一 蓬莱耀茶碗 | 300,000~400,000円 |
塚本快示 白磁唐草文鉢 | 400,000~500,000円 |
ここで紹介するのはあくまでも一例で、有名な作家の作品であれば基本的に高値での買取が期待できます。
ブランド品の陶器
結婚式の引出物などでいただくブランド品の陶器なども買取対象となります。
基本的にセットのものだと全て揃った状態で買取価格が高くなるため、実際に査定に出すのであれば、付属品も揃えておきましょう。
▼ブランド品陶器の買取相場一覧表
名称 | 買取相場 |
---|---|
マイセン ミッドナイトサマードリーム コーヒーカップ 真夏の夜の夢 6番 | 50,000~60,000円 |
ロイヤルコペンハーゲンイヤープレート 5枚セット |
2,000~3,500円 |
ブランド品は作家の作品と比べて買取価格は落ちますが、買取不可とされてしまうことはほとんどありません。
作家物やブランド品ではない陶器
作家物でもなく、ブランド物でもない陶器は、買取専門店では残念ながら買取してもらえないこともあります。
そのような場合はリサイクルショップに出すことになりますが、基本的に査定額は低く抑えられてしまいます。
リサイクルショップに提示された査定額に納得が行かないのであれば、オークションサイトやフリマアプリで売るのも一つの手です。
買取対象になりやすい陶器の作家
ここでは買取対象になりやすい陶器の作家について、国内と海外で分けて紹介します。
国内の作家
国内には陶器に関する有名作家が多数いますが、ここでは3人に絞って解説していきます。
森 陶岳
岡山県に生まれた森陶岳は、古備前に対して研究を行っていましたが、最終的に「大窯で焼き上げるのが何より重要」という結論にたどり着きました。
その結果傾斜14度の半地下構造という巨大な焼き窯を作り上げ、多くの人々を驚かせたのです。
1980年には46mの大窯で作品を焼成しましたが、その18年後には80mの大窯で焼成を行います。
根強い人気があり、ものによっては3万~5万円近い価格で取り引きされます。
山田 光
もともと東京都で生まれた山田光でしたが、生まれた当時の東京は関東大震災などにより混迷を極めていたため、母の実家で生活することになりました。
その後京都に陶芸家集団を設立し、実用性の高かった陶器をオブジェとして制作するようになりました。
陶器をオブジェとして制作する作家は珍しく、彼が制作した作品は芸術的価値の高さが認められています。
熊倉 順吉
山田光が在籍した陶芸家の集団である「走泥社」の一員として活動していたのが熊倉順吉です。
戦後陶芸家の福田力三郎を師とし、陶芸の道を進むことになりましたが、その中で富本憲吉からの指導を受け、さらに陶芸に対して深い技術を体得していきました。
熊倉順吉の作品は実に多彩で、彫刻的なものの他に、独創的な作品を数多く生み出しました。
海外の作家
陶器と言うと日本人作家のイメージが強いですが、海外にも陶器の制作に深く携わった人物が数多くいます。
ゲルト・クナッパー
ゲルト・クナッパーはドイツ出身の陶芸家ですが、陶芸の道に進む前は彫刻家のアシスタントとして活動していました。
アラスカでネイティブインディアンに関する工房に勤務していた際に、加藤唐九郎に出会い日本に移ることに。そこでさまざまな人物との出会いを果たした後、栃木県の益子町に移住しました。
その後ホノルルで個展を開くなど、若くして才能を発揮した人物です。
彼の作品の中でも代表的なものが、「ヴィーナス」で、同作は1986年の「日本現代工芸展内閣総理大臣賞」を受賞しました。
バーナード・リーチ
バーナード・リーチは香港で生まれ、その後日本に移りました。それからはロンドンで芸術家を志しましたが、父がこの世を去ったことにより、銀行員へ転身。しかし、どうしても芸術家への道を諦めきれず、ロンドンで美術について学びを続けました。
その後ロンドンに留学していた高村光太郎(詩人・彫刻家)と知り合い、日本へ渡ることになります。
西洋の陶器と東洋の陶磁、どちらの雰囲気もあわせもつ独自の作風が特徴です。代表作の「スリップウェアペリカン図大皿」は、アサヒビール大山崎山荘美術館の所蔵となっています。
陶器の査定ポイント
次は、陶器がどのようなポイントで査定されるのかを解説していきます。
制作した作家以外にも査定のポイントがいくつかあります。
産地
まず重要視されるポイントが陶器の産地です。
日本には陶器の産地で有名な地域が複数あり、そこで制作された陶器は高く評価されます。
有名な産地で作られた陶器をいくつか紹介します。
有田焼
「有田焼」とは、佐賀県・有田町をメインに制作されている焼物のことで、白地に藍色や赤色で染め付けされていることで知られています。
有田焼でも江戸時代に制作された「古伊万里」という作品群は高く評価される傾向にあります。
備前焼
岡山県・備前市で制作されたのが「備前焼」で、およそ1300度という高温で焼き上げるのが特徴です。
「日本六古窯」の一つに数えられるほどその歴史は古く、中世から備前焼が制作されていたという資料が残っているほどです。
瀬戸焼
愛知県・瀬戸市で制作されている陶磁器が「瀬戸焼」で、こちらも日本六古窯の一つに数えられます。
中世の時代で釉薬を使っていた唯一の陶磁器で、耐久性が高いことでも知られていました。
耐久性が高いため、実用性にも富んでいるのが瀬戸焼の特徴です。
作家やブランドの知名度
陶器はどこで制作されたかも重要ですが、それに加えて「誰が制作したのか」も大切なポイントになります。
有名な作家が手掛けた陶器は基本的に無名作家が制作したものと比べると、非常に高値で取引され、驚くような値がつくこともあります。
希少価値
陶器の中でも数を限定して生産されたものや、一点物は希少性が高くなるため、買取価格がアップするでしょう。
先程「古伊万里」について紹介しましたが、その中でも江戸時代に流通した「初期伊万里」については、残存しているものが少ないため買取価格には期待できます。
本体の形状
陶器と一言で言っても、実用性のあるものや、観賞用のものなどさまざまです。
特に壺やお皿などは買取価格が高くなる傾向があります。
それ以外の形状をした陶器であっても品物によっては高価買取が期待できるので、まずは買取専門店へ査定の依頼をしてみると良いでしょう。
置物や人形などのちょっと変わった陶器でも、十分査定対象になります。
陶器をできるだけ高く買い取ってもらうコツ
ここでは買取査定に出す陶器を少しでも高値で買い取ってもらうためのコツをいくつか紹介します。
買取に出すコツを知っているかどうかで、査定金額は大きく変わります。
箱や付属品をセットにする
陶器を査定に出す場合は、箱や付属品をセットで出しましょう。
基本的に陶器を購入した際は、陶器を保護するために外箱に入っていることが一般的です。また、有名作家が手掛けた陶器に対しては、保証書が付属していることがあります。
それらの付属品は査定の際に陶器とセットにして査定に出してください。
仮に付属品がなくても買取対象にはなりますが、買取金額を減額されてしまう可能性があります。
保管方法に気を付ける
買取価格を左右するのは陶器の状態ですが、保存状態が悪ければ品物の状態も悪くなってしまいますし、それに伴って買取価格も下がってしまいます。
陶器は土でできているため、湿気に弱い特徴があります。
多湿な環境下に長時間放置しておくと、カビが発生する可能性もあります。
基本的に風通しがよく、湿気が発生しにくい場所で保存しましょう。
実績豊富な買取専門店がおすすめ
大切な陶器を少しでも高値で買取してもらいたいのであれば、どのお店に買取査定を依頼するかもポイントになります。
陶器を買取してくれるお店はたくさんありますが、基本的には「買取実績が豊富な買取専門店」を選ぶべきでしょう。
陶器に精通したスタッフが多数在籍しているので、適切に査定が可能です。