自宅で使わず眠っている毛皮製品をお持ちではありませんか。
「親からもらったもので譲ってもいいか迷う」
「できるだけ高く買い取って欲しいけど方法がわからない」
など、毛皮製品を片づけたいと思っている方のために、毛皮製品の買取基準や、高く買い取ってもらうためのポイントを解説します。
持ち主の思いを知り、適正な価格で買い取ってもらうために、毛皮製品の買取に関する知識をつけましょう。
毛皮製品の買取相場一覧表
毛皮製品の買取相場を、以下の表にまとめました。
商品名(コートの種類) | 買取相場 |
---|---|
エンバシェアードミンクコート | 30,000~55,000円 |
ロシアンセーブルロングコート | 200,000~400,000円 |
レッドフォックスロングコート | 10,000~35,000円 |
ブルーフォックスロングコート | 10,000~40,000円 |
チンチラハーフコート | 50,000~90,000円 |
ムートン毛皮コート | 5,000~30,000円 |
フォックスのマフラー | 2,000~59,000円 |
買取相場の高い毛皮の素材
毛皮にはさまざまな種類がありますが、毛皮はどの素材でも高価買取されるとは限りません。
お手持ちの毛皮がどの位の相場か、買取相場の中でも高値がつきやすい素材かチェックしましょう。
ミンク
ミンクは、毛皮の中でもブランド品に関しては高値で売れやすいアイテムです。
ただ、同じミンクでもノーブランド品は大きく買取価格が下がる傾向にあります。
高級素材のミンクは高額買取する買取店が多いものの、時間が経つと劣化が進み価値も下がってしまいます。
セーブル
セーブルはイタチの毛皮で日本ではクロテン(黒貂)と呼ばれます。
強いツヤと保湿力の高さが特徴の毛皮で、機能性に優れています。
セーブルの毛皮はロシア産が最も高く、それ以外の毛皮は品質が低く買取価格も下がりやすいです。
チンチラ
チンチラは毛皮の女王と言われる最高級の毛皮で、繊細できめ細かな毛質と非常にやわらかくなめらかな触感を持っています。
グラデーションの美しい色をした毛皮、気品と高級感を備えた魅力的なアイテムです。
アイテム数が比較的少ないため、状態の良い毛皮は高価買取を期待できます。
ムートン
ムートンは羊の毛皮で、他の毛皮のように荒毛がないため、密生した綿毛のやわらかな肌触りを楽しめます。
使い続けるほど肌なじみが良く、ムートンが持つ本来の感触が良くなるため、幼児から年配の方まで幅広い年代で好まれる素材です。
フォックス
レッドやブルーなどあらゆる種類のあるフォックスの毛皮は、全般で高値のつきやすいアイテムです。
珍しいフォックスは新品の定価に近い価格での取引が叶う場合もあります。
ただし一時期とても流行したフォックスはコピー品の偽物も多く出回っており、手元にあるフォックスが実は偽物の可能性があります。
本物のフォックスの毛皮を偽物だと査定されないよう、目利きの確かな買取店へ相談しましょう。
毛皮製品の代表的なブランド
毛皮製品の買取は代表的なブランドのアイテムほど高値がつきやすいです。
毛皮製品につけられたブランドタグにはほとんど毛皮精算団体の登録商標がついています。これは、毛皮生産者団体が他と差別化を図るためのもの。
お手持ちの毛皮製品が次のブランドかどうか、チェックしてみましょう。
代表的な毛皮生産者団体
毛皮生産者のなかでも代表的な団体を紹介します。知名度もあり品質が確かなことから、査定も高値が期待できるでしょう。
サガ(SAGA)
サガはデンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの毛皮生産者団体で構成された組織で、正式名称はSAGA FURS OF SCANDINAVIAといいます。
ミンクとフォックスの生産量と品質が世界上位のブランドです。厳しい品質検査に合格した原皮のなかでも特に質の優れた物にはSaga Lumi Royalの称号が与えられています。
ノース・アメリカン・ファー・オークションズ(NAFA)
本部がカナダのトロントにある毛皮生産者団体で、略してNAFAとも呼ばれます。北米大陸最古の企業で、イギリスにてビーバーの毛皮を扱ったハドソン湾会社が前身です。
現在の取り扱い素材は養殖ミンク・フォックスのほか、野生の毛皮もあり、なかでも最高品質のミンク毛皮にはNAFA Mink、黒ミンク毛皮はBlack NAFAのラベルがつきます。
アメリカン・レジェンド
ミンク毛皮を養殖する団体で、本部はアメリカのシアトルにあります。短い刺し毛とビロードのような黒いミンクで知られ、ブラックグラマの登録商標を取得しています。
ブラックグラマまたはアメリカン・レジェンドのタグは、アメリカン・レジェンド主催のオークションで取引された製品にのみつけられます。
毛皮製品が人気の服飾ブランド
ハイブランドの毛皮製品はデザイン性も高く、オシャレに関心のある人の間で人気があります。
有名服飾ブランドから、毛皮製品が人気のブランドを紹介します。こちらも高価買取が期待できるでしょう。
フェンディ(FENDI)
フェンディは、ローマにて1925年創業の毛皮工房からスタートしました。
脱・毛皮を宣言するファッションブランドが増える中、昔から変わらず毛皮の魅力を大切にしたファッションを提案し続けるブランドです。
エンバ(EMBA)
日本の毛皮製品ブランドであるエンバは、海外の毛皮生産団体のコペンハーゲン・ファー、アメリカン・レジェンド、ノースアメリカン・ファー・オークションズから材料を輸入しています。
その原材料を使い、製造から販売まで一貫管理で行っているため、オーダーメイドのアイテムづくりも依頼可能です。
毛皮製品のリフォームにも対応があるため、毛皮アイテムが流行したバブル期の高級製品をリフォームして使う、または売る方法も選べます。
フォクシー(FOXEY)
フォクシーは日本のレディースファッションブランドで毛皮製品を数多く扱っています。
品位と知性、美しさを大切にしたい女性のためのアイテムをプロデュースするブランドです。
上質な毛皮を使い、長く着用してもくたびれず上品なたたずまいを演出するアイテムが豊富。フォクシーのアイテムが憧れの女性も多くおり、人気の高いブランドのひとつです。
古い毛皮のコートやマフラーは売れる?買取の基準を解説
ここでは毛皮製品買取が可能な状態、付属品がないアイテムの買取が可能かを解説します。
デザインや型が古い
毛皮製品が昔のもので、デザインや型が古くても買い取ってもらえるケースは多くあります。たとえばバブル期に流行した毛皮製品を今売りに出して高値がついた人もいます。
しかし、バブル期よりも前の、あまりにも型落ちした製品の場合は買取が難しいでしょう。
デザインの流行だけでなく、毛皮は時間が経つほど劣化し価値は少しずつ下がります。
もし今後も使う予定のない毛皮があるときは、できるだけお早めに買取専門店で査定してもらった方が価値の高いうちに売却できます。
シミや汚れがある
シミや汚れがあると買取査定にすら出さず処分を考える人もいますが、汚れていても部分活用ができる毛皮製品は買取可能になる可能性が高いです。
シミ・黄ばみ・しばらく着ておらず状態が悪くなったなどの毛皮製品でも、ミンクやセーブルなど有名毛皮は高価買取された例があります。
まずは毛皮製品の買取実績が豊富な専門店で買取査定を受けましょう。
タグや付属品がない
タグの有無で買取不可にはまずなりませんが、タグなど付属品がそろっている方が査定額アップしやすいです。
もし購入時に付属品があったようであれば、もう一度探してみてください。
毛皮製品を高値で買い取ってもらなら実績豊富な買取専門店へ
毛皮製品はデザインや状態により査定額が大きく変化するアイテムです。専門家のいない地域のリサイクルショップなどでは適切な価格が提示できないこともあるため、おすすめは買取専門店での買取です。
より高く売りたい場合は複数の毛皮製品を出すか、その他の買取対象製品とまとめて査定に出しましょう。多くの品をまとめて買取に出すことで、査定にボーナスが付く可能性があります。