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更新日
2020.11.24.

骨董品の買取相場を分かりやすく解説

実家の整理や、断捨離、遺品の整理などで骨董品が出てきたけど、どんな価値があるのか分からないし、売り方が分からないという方は少なくないのではないでしょうか。

整理や断捨離といった作業自体も大変なため、価値を調べたりと時間のかかることや、手間のかかることはしたくないけど、価値のあるものだったら捨てるのは惜しいものです。

他方で、そもそもどのような骨董品に価値があり、どうしたよいのか分からず結局捨ててしまったというケースはよく見られます。

そこで、本記事では、どのような骨董品が買取されているのか、そうした骨董品の買取相場と売却方法について解説いたします。

 

1.買取りや取引の対象となっている骨董品とは?

そもそも骨董品とは何か?という疑問を持たれる方は少なくないでしょう。実は日本においては骨董品について明確な定義はありません。

アメリカでは通商関税法という法律において、骨董品を製造されてから100年以上経過した、手工芸品、工芸品、美術品と定義されています。この定義は世界貿易機関(WTO)でも採用されており、国際的にも同様の定義が用いられています。

しかし、日本国内で骨董品として取引されているのは、昭和時代のものも含まれており、こうした定義は日本における骨董品には当てはまりません。

そのため、日本における骨董品とは古い物一般を指し、非常に広い範囲のものが対象になります。

様々なバリエーションのある骨董品のうち、買取りの対象や市場での取引の対象になっているのは主にコレクターが多くいるもので取引が多く行われているものになります。

具体的には、貴金属、家具、絵画、陶磁器、掛軸、刀剣、象牙、古銭などが多く取引されており、多くの買取業者で買取りが行われています。

なお、これらはあくまでも買取りや取引が多くされているものになります。これ以外のものでも業者によっては買取り行っている業者もあるので、お手元にあるものが買取りの対象になるかは業者に問い合わせてみると良いでしょう。

 

骨董品の買取相場について

ここからは品目ごとに買取相場についてご紹介していきます。買取相場に影響する要素はそれぞれの品目ごとに異なりますが、コレクターが多く取引がされやすいものはやはり高額になりやすい傾向にあります。

以下で紹介されていないもので相場を知りたい際には買取り業者が出している参考価格を調べる他にも、オークションサイトでの取引履歴や落札価格を調べてみるのも良いでしょう。

掛軸

骨董品の代表的な品目の一つが掛け軸です。掛け軸には書や画などがありますが、価格を決める上で一番重要なのは誰の作品であるかという点と、本当にその作家の作品なのか(真作なのか)と言う点です。

こうした点を確かめるために重要になるのが、

・鑑定書の有無

・箱書きの有無

などが重要になります。特に鑑定書は真作であるかどうかを判断する上で非常に重要になります。また、箱などの付属品も残っている場合にはこうした箱にも作家の署名などが入っていることも多く、こうしたものがあればより真作である可能性が高くなります。

 

さて、そんな掛け軸ですが買取りの対象になる作品の作家の人気に価格が影響されるため、決まった相場というのは算出することが難しいのですが、オークションサイトでの掛け軸の平均落札相場を見ると14万円ほどとなっており、他の骨董品と比較してもやはり人気があるためか比較的高価となっています。

なお、有名な作家による真作であれば買取りで数千万を超える物もあり、八大山人という中国の画家であり書家でも人の作品は過去に11億7600万円で落札されたものもあるほどです。

【掛け軸の買取相場】

平均落札相場・買取相場約14万円
高額買取価格・落札価格11億7600万円(八大山人作「倣倪雲林山水」)
査定のポイント・人気作家の真作であるか

 

・保存状態は良いか

・箱などの付属品はあるか

人気作家横山大観、上村松園、佐藤眉山、美濃正堂など

 

貴金属

骨董品としてだけでなく一般的にも高額な商品として取引が多いのが貴金属です。宝石や金などのジュエリーやアクセサリーなどがこうした貴金属に含まれます。

貴金属は、デザインやブランドも重要ですが、何でできているのかという点が大きなポイントとなります。

金や銀、プラチナと言った希少価値の高い材質でできたものが買取りや取引の対象とされています。

金でできたものや歴史的な価値のあるものは高価な取引になる傾向が強く、有名な作家による作品で貴重な石を素材にした物は高価な買取りになりやすいといえます。

それぞれの素材ごとに価格が変わりますが、一例としてはルビーのブレスレットなどについては60万円ほどの相場で買取りを行っている業者もあるようです。

材質が何かという点と、状態が良いかと言う点が価格を決める上での大きなポイントとなっており、過去には59.6カラットのピンクダイアモンドでひびなどが全く発見できない状態の物に約79億円もの価格がつけられたケースもあります。

 

【貴金属】

平均落札相場・買取相場約4万円
高額買取価格・落札価格約79億円(ピンクダイアモンド)
査定のポイント・材質は何が使われているか

 

・状態は良いか

人気の高い素材金、銀、プラチナ、ダイアモンドなど

 

 

時計

貴金属と同様に時計の場合にもどういった素材が用いられているかが重要なポイントになりますが、それ以外にもどのブランドの製品かと言う点も重要なポイントになります。人気ブランドであるロレックスなどの商品であれば300万円の買取り金額になる場合もあるようです。

また、時計はコレクターも多く、その時計を所有していた人物が誰かによっても価値が大きく変わります。時計の骨董品で過去最高の落札価格となっているものには、アカデミー賞の受賞経験のある俳優でありレーサーでもありポールニューマンが愛用していたロレックスのデイトナが20億円を超える金額で落札されたことがあります。

 

オークションサイトでの平均落札価格は約9万円とやはり他の骨董品と比較しても高額です。コレクターが多く、取引量も多いためこうした価格に繋がっているといえるでしょう。

 

【時計の買取相場】

平均落札相場・買取相場約9万円
高額買取価格・落札価格20億2609万円(ロレックス「コスモグラフ・デイトナRef.6239」)
査定のポイント・人気ブランドの商品か

 

・保存状態は良いか

・歴史的な価値などはあるか

人気ブランドロレックス、ウブロ、オーディマ・ピゲ、ブルガリなど

 

家具

アンティーク家具として、家具の骨董品も買取りや取引の対象になっています。アンティーク家具というと海外の物だけが対象になっていると思われるかもしれませんが、日本の家具も江戸時代くらいのものや最近の物であれば昭和くらいのものも人気があり、買取りの対象になっています。

そんな家具の骨董品ですが、どのくらいの時代の物なのかという点や、美術的な価値・希少性によって価格が変わるようです。

家具については、他の骨董品と異なり買取り業者が価格を公表していないケースが多く、アンティーク家具を専門に取り扱っている業者もあるので、適切な金額で買取りをしてもらうためには専門業者の何社かに査定をお願いすると良いでしょう。

なお、オークションサイトでの平均落札価格が約2万円ほどとなっており、その他の骨董品と比べるとやや金額は低めになっていますが、商品によって金額の開きが大きいためにこうした金額になっているようです。

高額な商品になりやすい物の例としてはフランスのエミール・ガレというガラス工芸家のランプなどが挙げられます。160万円で落札された例もあり、本物であれば高額の買取りが期待できる商品です。

【家具の買取相場】

平均落札相場・買取相場約2万円
高額買取価格・落札価格1000万円(エミール・ガレ「蝶文マルケットリー花器」)
査定のポイント・人気作家・人気ブランドの作品か

 

・保存状態は良いか

・歴史的な価値はあるか

人気作家エミール・ガレ、ドーム兄弟など

 

絵画

絵画は骨董品の代表的な品目の一つです。絵画と一口に言っても洋画、日本画、現代画と様々なバリエーションがあります。

絵画も比較的コレクターの数が多く取引の量が多く、多くの買取り業者が取り扱っている商品になります。

そんな絵画ですが、掛け軸と同様にどの作家の作品なのかという点や、その作家の真作なのかという点が価格に大きな影響を与えます。

作家によって金額が大きく異なり、人気作家の作品であれば買取り価格が数千万円単位になる物もある場合もあれば、あまり金額のつけられないケースもあるため決まった相場が出しにくい品目とも言えます。

参考までにオークションサイトでの平均落札価格は約12万円ほどと、他の骨董品と比較しても比較的高価になりやすい点が特徴です。

なお、世界的に著名な作家であれば数百億円単位の価格になるケースもあり、過去にはレオナルド・ダヴィンチのサルバトール・ムンディという作品に約500億円もの価格がついたケースもあります。

【絵画】

平均落札相場・買取相場約14万円
高額買取価格・落札価格500億円(レオナルド・ダヴィンチ「サルバトール・ムンディ」
査定のポイント・人気作家の作品か

 

・真作か

・保存状態は良いか

・歴史的な価値はあるか

人気作家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、アンリ・マチス、アルフォンス・ミュシャなど

 

陶磁器

陶磁器も代表的な骨董品の品目の一つです。伊万里焼・唐津焼・備前焼などが人気があります。コレクターが多く、絵画や掛け軸と並んで買取り業者の多い品目になります。

そんな陶磁器は、どの時代の作品なのか、誰の作品なのかという点以外にも、どの産地なのか(伊万里焼・唐津焼・備前焼)という点や状態も価格に影響します。

人間国宝になった作家の作品などになると高価な査定を受けやすく、北大路魯山人などの人気作家の作品であればオークションサイトで126万円で落札されたものもあります。

陶磁器の中で過去最高価格で落札された物は、中国の北栄時代に作られた青磁の筆洗い用椀「北宋汝窯天青釉洗」が約42億円で落札された例もあります。

買取相場としては、前述の通り様々な点が価格に影響するため決まった相場というのは出しにくいのですが、陶磁器の中でも人気のある古伊万里のオークションサイトでの平均落札相場は約8万円ほどとなっており、比較的高値で取引されていることが分かります。

【陶磁器】

平均落札相場・買取相場約8万円(古伊万里)
高額買取価格・落札価格42億円(「北宋汝窯天青釉洗」)
査定のポイント・人気作家の作品か

 

・産地はどこか

・保存状態は良いか

・歴史的な価値はあるか

人気作家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、アンリ・マチス、アルフォンス・ミュシャなど

刀剣

日本刀などをはじめとする刀剣は日本国内だけで無く、海外でも人気があるため、骨董品として広く取引が行われています。

刀剣と言っても、日本刀や太刀、脇差、兜、甲冑、短刀、刀装具といったいわゆる刀だけでなく装具なども買取の対象になっている点が特徴です。

そんな、刀剣は世界中で取引の対象になっていることもあって、相場の変動が非常に大きく売却のタイミングによって価格が変わるというケースもあるようです。こうした事情もあって、買取業者も参考となる買取り金額を公開しておらず、相場の分かりにくい品目と言えます。

日本刀の高額な取引としては、新撰組副長の土方歳三が愛用していた事でも有名な名刀和泉守兼定が1700万円で取引された例や、源清麿(みなもとのきよまろ)の作に1億5000万円で取引された例があるようです。

オークションサイトでの平均的な落札価格は約18万円ほどなっており、高価な部類となっています。

【刀剣】

平均落札相場・買取相場約18万円
高額買取価格・落札価格1億5000万円(源清麿
査定のポイント・人気作家の作品か

 

・銘の有無

・保存状態は良いか(さびの有無など)

・歴史的な価値はあるか

人気作品正宗、村正、虎徹、和泉守兼定、など

 

象牙

象牙は、象牙を用いた彫刻や印籠、麻雀牌などから、象牙そのものまで様々な品目が取引されています。

素材それ自体が価値を持っていることもあって、比較的価格が安定しており、買取り業者も価格を公開しているケースが多いので、大まかな買取り金額を予想できる点が象牙を売却する場合には大きなメリットとなります。

素材自体に価値があるため、大きさや重さなどで価格が決まる場合も多く、彫刻などの場合には美術的な価値も加えて価格が決まることになります。

オークションサイトでの平均的な落札価格は2万5000円ほどとなっており、買取り業者では彫刻を15万円で買取りしているケースもあるようです。

【象牙】

平均落札相場・買取相場約2万5000円
高額買取価格・落札価格15万円(彫刻)
査定のポイント・大きさや重さ

 

・彫刻などの場合は美術的な価値

・状態は良いか

 

古銭

古銭はコレクターが多く、買取り業者も多く存在するため非常に売却しやすい品目の一つです。買取り価格を細かく買取り業者が公開しているため、価格を調べやすいと言う点に特徴があります。

価格は大判などのように高価な物であれば数千万円で買取りを行っているものから、数十円程度の買取り価格の物まで価格に開きがあります。

オークションサイトでの平均落札価格は約12万円と比較的高価な品目として取引がされています。

【古銭】

平均落札相場・買取相場約12万円
高額買取価格・落札価格2500万円(天正長大判金 後藤徳乗墨書)
査定のポイント・希少性はあるか

 

・どの時代の物か

・保存状態は良いか

・歴史的な価値はあるか

主な買取り対象大判、小判、記念硬貨など

 

レトロおもちゃ

ブリキのおもちゃなどに代表されるレトロおもちゃもコレクターが多く骨董品として買取りが行われています。

ブリキのおもちゃ以外にもペコちゃん人形や鉄腕アトムなどのキャラクターグッズなど幅広いジャンルの物が買取りの対象になっています。

レトロおもちゃはとにかくジャンルが広く様々な物があるため、専門の買取り業者が複数存在しており、こうした専門業者へ買取りを依頼する方が適切な価格での買取りが期待できるでしょう。

オークションサイトでの平均落札価格は約1万5千円ほどと比較的控えめな金額ですが、過去にはマジンガーZのフィギアに600万円を超える金額で落札されたものもあります。

どういった商品が価値があるのか分かりにくい品目ですが、買い取り業者が価格を公開していることが多いため、売却にあたってはこうした価格を調べると大まかな金額の予想を立てることが可能になります。

【レトロおもちゃ】

平均落札相場・買取相場約1万5000円
高額買取価格・落札価格600万円(マジンガーZ)
査定のポイント・希少性はあるか

 

・人気のある商品化

・保存状態は良いか

人気商品ブリキのおもちゃ、ウルトラマン、マジンガーZなど

 

茶道具

茶道具は代表的な骨董品の一つです。買取りの対象になる品目が非常に多い点に特徴があり、茶碗だけでなく水指、棗、茶入、香合、風炉釜、花入、茶杓なども対象になります。

茶道具最大の特徴は他の商品と異なり、定価というものが存在しません。したがって、その品を欲しいと思う人がいて、その人が提示する金額が合致すれば取引が成立することになるため、高額な商品は非常に高額になりやすい傾向にあります。

例えば十五代楽吉左衛門赤茶碗「暁」は買取価格で約154万円という価格を提示する業者もいるほどです。過去には「油滴天目」という茶碗に12憶円もの価格で落札された例もあるなど、高額商品は非常に高額な値段で取引されています。

オークションサイトでの平均落札価格は約1万5000円ほどと比較的控えめですが、商品によって価格に開きがあることや、高額商品は業者を通じて取引されているためと思われます。

【茶道具】

平均落札相場・買取相場約1万5000円
高額買取価格・落札価格12億円(「油滴天目」)
査定のポイント・希少性はあるか

 

・人気のある作家の作品か

・どの茶道の流派の道具か

人気商品ブリキのおもちゃ、ウルトラマン、マジンガーZなど

 

中国美術

絵画や書、陶磁器には日本だけでなく中国のものもあり、骨董品の世界では非常に人気があります。絵画や書についてはそれぞれの項目で説明しておりますが、それ以外にも彫刻なども非常に高額で取引されており、銅製の仏像を3000万円という買取価格で買取りをしている業者もあるほどです。

オークションサイトでの平均落札価格も約19万円と高額になっており、高額での買取りの期待できる品目といえます。

過去の最高落札価格としては、英国の民家で見つかった清朝の磁気花瓶に56憶円もの価格で落札された例もあります。

高額な商品が多く、専門家による鑑定が重要になるため、売却の際には専門業者に依頼することが、満足な価格での売却をするためのポイントになるでしょう。

【中国美術】

平均落札相場・買取相場約19万円
高額買取価格・落札価格56億円(「清朝の磁気花瓶」)
人気商品掛け軸、彫刻、陶磁器など

 

骨董品の売却方法

様々な品目のある骨董品ですが、売却の際には、以下のような点に注意すると良いでしょう。

 

複数の業者に見積もりをかけてみる

骨董品は品目が多いため、業者ごとに得意な品目が異なります。納得のいく価格で売却をするためにも、複数の業者に見積もりをかけ、その中からより買取価格の高い業者に売却するのが良いでしょう。あまり金額が変わらなかった場合でも、複数の業者からの情報を得たことで納得のいきやすい結果になります。

 

品数が多い場合には出張買取を行う業者を利用

遺品整理や断捨離の際にたくさんの骨董品が出てきた場合には、査定のために業者に持ち込むのは困難です。出張買取やインターネットでの査定を積極的に利用しましょう。

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骨董品バイヤー
安彦 秀紀

鑑定士として約6年。月約50~70件の出張買取を担当。 まだ業界でも数少ない「骨董品」の買取を得意とする、全店舗の買取部の責任者。
趣味も「美術館巡り」と、プライベートでも鑑定士としての目を養い、古美術品の深みにはまっております。

現在は出張買取だけでなく、骨董品についての勉強会を定期的に実施し、スタッフの骨董品の鑑定力のレベルアップに向けて邁進中。
また骨董品のオークションの振り師の経験もあり古美術業界にも精通しております。
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