使わなくなった洗濯機を処分するには、家電量販店などへ持ち込んで費用を払います。洗濯機は家電リサイクル法適用のため、粗大ごみとしての処分はできません。
しかし買取店に査定に出すと、買取不可の場合を除いて値段がつき、お金に換えられます。
この記事では、洗濯機を売却したい人に向けて年式や容量別で買取相場をまとめました。
手元にある洗濯機の詳細を確認して、買取前に相場を知っておきましょう。
洗濯機の買取相場一覧表
洗濯機を売りたいときのために、中古価格相場を一覧表にしました。
年式と容量別でまとめたので、製品表示や説明書を参考にいくらで売れそうか確かめましょう。
年式別の買取相場表
洗濯機の年式別中古買取相場の表を作成しました。
買取は製造から5年以内が原則のため、そこまでの金額を紹介します。
年式 | 買取相場 |
---|---|
1年落ち | 5,000~12,000円 |
2年落ち | 4,000~11,000円 |
3年落ち | 3,000~9,000円 |
4年落ち | 2,500~8,000円 |
5年落ち | 2,000~7,000円 |
※容量4.0~7.0kgの相場です
容量別の買取相場表
容量により定価が異なるように、買取価格も容量の大きさで違います。
洗濯機の容量別買取相場を、以下の表にまとめました。
容量 | 買取相場 |
---|---|
4.2kg | 12,000~19,500円 |
5.0kg | 13,500~19,500円 |
6.0kg | 16,500~22,500円 |
7.0kg | 19,500~24,000円 |
※1年~5年落ちの相場です
中古洗濯機の査定ポイント
洗濯機の買取をする店舗が、買取査定でチェックするポイントを6つ紹介します。
クリアした要素が多いほど、高額査定を期待できます。それぞれのポイントを、手元にある洗濯機がクリアするか確認しましょう。
容量
容量が5.0kgまでの洗濯機は単身向けで、縦置きタイプは買取価格5,000円以下がほとんどです。単身用で古い洗濯機、故障や汚れのひどい洗濯機は買取不可の可能性があります。
容量が6.0kg以上のファミリー向けの洗濯機は、人気の機種や状態の良さから20,000円以上の査定額になる場合もあります。
年式
中古洗濯機の買取は、基本的に製造から5年以内の製品に限られ、それ以上古い洗濯機の買取は難しいです。
買取店によって買取基準が違うため、年式を重視しどの洗濯機でも5年を超えるものは買取不可の店舗も、人気やきれいさにより買取可の店舗もあります。
年式が5年以上経つ洗濯機の売却を考えるときは、持ち込む前に問い合わせるのがおすすめです。
洗濯機のタイプ
洗濯機は縦型とドラム式があり、縦型の相場は安いもので数百円から12,000円程度です。
乾燥機機能つきの場合は、一般的な縦型洗濯機より人気があるため査定額はやや上がります。
ドラム式の相場は縦型より高めで、1,000~30,000円程度が相場です。ドラム式の方が需要が高く、輸送用ボルトの有無で買取価格は変わります。宙に浮いた構造のドラム式は、移動中に洗濯槽が動いて壊れやすく。ボルトで固定する必要があるためです。
洗濯機使用時は不要なため処分しがちですが、保存をおすすめします。
メーカーやブランド
家電製品の買取はメーカーやブランドを重視しますが、洗濯機の場合はやや異なります。
メーカー・ブランド以上に容量や年式、価格を重視するため、例え人気ブランドであっても年式の古い洗濯機や容量の小さい洗濯機は、売れない可能性があります。
有名メーカーや人気ブランドではなくても、年式が最新で容量も大きければ、高価買取を期待できます。
商品の状態
洗濯機として問題なく使えて、本体外側と内側がきれいな状態の場合は高く売れやすいです。
洗濯物を洗って清潔にする目的の家電であり、中古洗濯機は新品に近いきれいな状態の物ほど売れるためです。
故障がなくきちんと動く洗濯機でも、
- 使用中の音があまりに大きい
- 内側にカビのにおいがついている
などの場合は、買取不可の可能性もあります。
付属品の有無
洗濯機を購入したときにあった付属品は、できる限りそろえましょう。
- 給水ホース
- 排水ホース
- 糸くずフィルター
などの付属品があり、ドラム式洗濯機は動かすときに使う固定ボルト器具の忘れずにつけます。
高く売れやすい洗濯機の人気メーカー
人気メーカーにあたるかも査定ポイントのひとつです。
洗濯機の人気メーカーの簡単な特徴と、それぞれの買取相場を紹介します。
ハイアール(Haier)
ハイアールの洗濯機の買取事例によると、1,000~2,000円程度(容量3.3~5.5kg)とそれほど高くはありません。
定価が安い海外製品のため、国内メーカーの洗濯機より低い買取額になりがちです。ハイアールは価格の安さが魅力のメーカーのため、少人数の家庭で人気があります。容量の大きい洗濯機の買取がメインの店舗では、買取不可の可能性もあります。
パナソニック(Panasonic)
パナソニックの中古洗濯機の買取事例は、以下の通りです。
- 縦型:1,500円程度
- ドラム式:16,000~95,000円程度
パナソニックのドラム式は人気があり、状態が良く付属品もそろっていると製造から5年以上経った洗濯機にも値段がつくケースもあります。
パナソニックはエコナビ機能搭載の家電を販売しています。コンパクトサイズのドラム式洗濯機が人気で、サイズが大きすぎて家に入らず諦めた人から喜ばれています。
シャープ(SHARP)
中古でシャープの洗濯機を売った場合、1,000~12,000円程度(4.5~7.0kg)の査定額が出ています。
プラズマクラスター・穴なし槽・ふたなし乾燥は、シャープの洗濯機の特長です。穴なし槽により一般的な洗濯機より節水を期待でき、カビを防ぐ構造でもあります。
日立(HITACHI)
日立の中古洗濯機の買取事例によると、
- 縦型:10,000円程度(8kg)
- ドラム式:15,500~61,000円程度(6.0~11.0kg)
とドラム式でも差があります。ドラム式は容量が大きいため買取額も上がりやすく、年式が古くても状態が良ければ買取可の店舗もあります。
東芝(TOSHIBA)
中古の東芝製洗濯機を売ると、
- 縦型:~9,000円(4.5kg)
- ドラム式:24,500~50,000円(4.5~11kg)
などの買取事例があります。
ドラム式は容量が少なくても、縦型より高価買取を期待できます。
東芝は便利機能が多数ついた洗濯機が特長で、自動お掃除モードは洗濯機掃除の手間を省けます。主婦に使い勝手の良い設計で、ファミリー層からの需要が高いメーカーです。
洗濯機を高く売るコツ
使わない洗濯機を1円でも高く売るためには、すぐに査定へ出さず行うと良い3つの行動があります。
高く売れるタイミングを見極める
洗濯機の需要が高まるシーズンの売却が、査定額アップのコツです。
- 単身用の容量小さめの洗濯機は、新生活スタートシーズンの3~4月頃
- ファミリー用は洗濯物が増えがちな7~8月頃
- 9月は転勤による新生活スタートの人もおり、8~9月頃
需要が高まる時期の少し前には、買取店によって買取強化キャンペーンなどを行う場合もあります。
査定額アップを期待できるため、売りたいときにすぐ売らず、買取額の上がりやすい時期を狙いましょう。
メンテナンスを行ってから売却する
洗濯機を査定に持ち込む前に、本体のメンテナンスをしましょう。
糸くずフィルターはゴミを取り、フィルターを中性洗剤でもみ洗いします。カビは酸素系漂白剤液につけおきし、カビのにおいを消します。査定時にカビのにおいがすると減額の可能性があり、十分にメンテナンスしましょう。
水抜きも必要なメンテナンスで、蛇口を締めたまま電源を入れて空の状態で洗濯スタートを押します。少しして電源を切って入れ直し、脱水コースを行うと水抜きができます。
買取専門店に持ち込む
洗濯機の売却は、あらゆる買取ショップの中でも買取専門店がおすすめです。買取専門店は、複数の製品を持ち込むと査定総額アップが期待できます。
引越しなどまとめて物を片付けたいときは、洗濯機などの家電製品だけでなく、いろいろなアイテムを出しましょう。