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更新日
2021.06.22.

ルビーの買取相場をカラット・クラス別に解説

貴金属の中でも人気の高いルビーは、「宝石の女王」の異名を持つ高価な宝石の1つです。

自宅に不要なルビーが眠っており、買取に出したいがいくらくらいになるのか想像がつかない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ルビーの買取相場や高値がつくルビーの特徴、高価買取のコツなどについて紹介します。

ルビーの買取相場一覧表

ルビーの買取相場は1カラット、2カラットなどカラット数と品質、そして産地が大きく関わります。

各産地ごとにカラット数や品質の買取相場をまとめていきます。

ミャンマー産ルビーの価格一覧表

まず、ルビーの中でも質のよさで定評のある、ミャンマー産ルビーの相場を紹介します。

S A B C D
1.0ct 40,000円~
50,000円
20,000円~
30,000円
15,000円~
20,000円
4,000円~
10,000円
500円~
5,000円
2.0ct 150,000円~
300,000円
100,000円~
150,000円
60,000円~
120,000円
20,000円~
30,000円
3,000円~
20,000円
10ct 4,000,000円
~5,000,000円
2,000,000円
~4,000,000円
1,000,000円
~1,500,000円
300,000円
~500,000円
50,000円
~100,000円

品質が上がるにつれ相場の上昇が顕著に現れるのが特徴です。

タイ産ルビーの価格一覧表

次に、市場によく出回るタイ産ルビーの相場をご紹介します。

S A B C D
1.0ct 20,000円
~30,000円
15,000円
~20,000円
5,000円
~10,000円
2,000円
~3,000円
300円
~500円
2.0ct 150,000円
~200,000円
50,000円
~100,000円
50,000円
~70,000円
15,000円
~20,000円
1,500円
~2,000円
10ct 2,000,000円
~3,000,000円
1,000,000円
~2,000,000円
,500,000円
~1,000,000円
150,000円
~200,000円
30,000円
~40,000円

ミャンマー産に比べると、タイ産は比較的安価です。

同じ10ctでも、ミャンマー産に比べると約半値になります。

買取相場が高くなるルビーの特徴・評価基準

ルビーはいったいどんな基準でその価値が決まるのか、ルビーを査定するときのポイントについてそれぞれ解説します。

評価基準(1)4C

宝石の評価基準として知られているのが「4C」です。

4Cは次の要素で構成されています。

それぞれ、次のような特徴があります。

カラット(重量)

ルビーをはじめ、宝石の価値を決める大きな要素がカラット数です。

1カラットは0.2gで、たとえば婚約指輪では平均0.2~0.4カラットの石が使われています。

特に、カラット数の大きいものは希少性も高いのでその分価格が跳ね上がるのが特徴です。

たとえば、1カラットのルビーは質の良いもので4万円ほどですが、その10倍の大きさを持つ10カラットのルビーは100倍の値段で取引されます。

カラー(色)

ルビーのカラーによっても価値が変わります。実はルビーは赤だけでなく、オレンジやピンク、紫など様々な色があります。

ただし、ルビーといえば真紅の色を連想する方が多いように、基本的に高値がつくのは赤~赤紫色のものです。

また、多くのルビーは加熱処理や含有処理をして発色を美しく見せていますが、それらの処理が必要ないほど品質のよいルビーは「非加熱ルビー」として、そうでないものの数倍にもなる高値がつきます。

中でも、鮮やかな赤の蛍光色をしたルビーは、「ピジョン・ブラッド」と呼ばれて珍重されています。

クラリティ(透明度)

ルビーは透明度が高く、内包物(インクルージョン)が少ないほど高価です。

ただし、一部のルビーは内包物が星のかたちに見える場合があり、これを「スタールビー」と呼んでいます。

スタールビーは色が薄いものが多いのですが、濃い色、かつ星の模様がはっきりしている場合は特に価値が高いです。

カット

ルビーをより美しく見せる、カットも重要です。ルビーはカットによって、ルビー特有の深い赤色が際立ちます。

一般的には深くカットされたルビーの方が、ルビーの深い色合いを楽しめるため高価です。

評価基準(2)産地

ルビーの価格を左右する要素の1つが、産地です。

ルビーの産地はミャンマーやタイ、ベトナムなど東南アジアの国が中心となっています。産地によって大理石などから作られる非玄武岩起源のルビーと、玄武岩によって作られるルビーとに分かれます。各産地ごとのルビーの特徴は次の通りです。

ミャンマー

ミャンマーは最高品質のルビー「ピジョンブラッド」を産出することでも知られている、代表的な産地です。

大理石によって形成されるルビーが採れます。

ルビーの品質自体がよく、ミャンマーで採れたルビーは特に高値です。

タイ

タイは「ビーフブラッド」という稀少なルビーが採れることで知られる産地です。

鉄の含有量が多いため、一般的なルビーよりさらに深い色合いになります。

ビーフブラッドはピジョンブラッドの半値ほどで取引されます。

ベトナム

ベトナムはミャンマーと同じように大理石起源(非玄武岩起源)のルビーが採れる産地です。

そのため、インクルージョンをはじめ、ミャンマー産と非常によく似た特徴が見られます。

しかし、ベトナムでルビーが発見された当初合成のルビーが市場に出回るなど不運が重なり、ベトナム産のルビーは良い印象を持ってもらえないこともあります。

モザンビーク

モザンピークは、タイと並んで玄武岩起源のルビーが採れる産地です。

非玄武岩起源のルビーに比べるとやや暗めの色合いのものが多くなり、ピジョンブラッドのような蛍光色もあまり見られないため価値はやや低めです。

しかし、メジャーな産地の1つであり、市場でもよく見られます。

評価基準(3)鑑別書や付属品の有無

ルビーの価値を正しく査定してもらうためにも、鑑別書の有無は重要です。

鑑別書はルビーの産地や加熱処理の有無、透明度など、ルビーの状態を記載した書類を指します。鑑別書は日本発行と海外発行のものがあり、また各鑑別機関によってそれぞれ様式が異なるのがポイントです。

鑑別書があることによって、産地や透明度、色、インクルージョンなどが素早く判明します。また、付属品の有無も査定に影響する要素です。

評価基準(4)状態

単純にルビー、もしくはルビーを使った装飾品の状態も査定に影響します。

汚れがあったり、傷がついていたり欠けていたりすると当然価格は下がるので注意しましょう。また、昔購入した品でデザインが古めかしく需要がない場合も査定が難しくなります。

ただし、状態の悪いものはまったく買い取れないというわけではありません。

程度によるため、一度実際に見てもらうことをおすすめします。

ルビーの本物と偽物の見分け方

ルビーは偽物が多く出回っているため、手持ちのルビーに本当に資産価値があるか気になることも多いでしょう。

素人では見分けが難しい品も多いため、プロの鑑定士に見てもらうのが真贋を見極める一番よい方法です。

しかし、鑑定前に自分で分かる範囲で調べておきたい、という場合は、次の項目のいずれかに当てはまらないか確認してみるとよいでしょう。偽物の特徴は次の通りです。

なお、ルビーには合成石も存在しますが、合成石自体は偽物ではありません。

ただし、天然石と偽って販売されていた場合は偽物と考えてよいでしょう。

ルビーをより高く買い取ってもらうコツ

お手持ちのルビーを高く買い取ってもらうには、いくつかのコツがあります。

決して難しくはないので、査定に出す前に必ず確認しておきましょう。

鑑別書や付属品をセットにする

ルビーや、ルビーを使った貴金属など、すべての製品はあらゆる鑑別書や付属品を揃えておきましょう。できれば、ルビーの入ったケースから、購入時のレシートまですべてセットにして査定に出すのが理想です。

鑑別書があることで正しい査定額を出してもらいやすくなります。

また、付属品が揃っていることで購入者の需要も高くなるため、買取金額も高値になるのがポイントです。

保管方法に注意する

保管の際は直射日光を避けましょう。ルビーは比較的、熱に強い宝石ですが直射日光に晒されると変質する可能性があります。

また、ルビー単体ではなく指輪やネックレスとして所持している方は、他のアクセサリーとぶつかって傷がつくことがないよう、1つ1つ丁寧に分けてケースに入れ保管することが大切です。

簡易的なメンテナンスを行う

簡単で構わないので、宝石は自分で汚れを拭き取り、メンテナンスしてから査定に出すと良いでしょう。

宝石の表面が手指の脂や、ホコリなどで汚れていると査定額が落ちてしまう場合があります。美しい宝石の輝きを保てるよう、柔らかい布で拭いておくだけでも、査定の際の第一印象を良くできます。

布で拭いただけでは落ちない場合は、中性洗剤と歯ブラシを使って優しく磨いておくのもおすすめです。

実績豊富な買取専門店に依頼する

ルビーの買取は、できるだけ実績豊富な買取専門店に依頼すると良いでしょう。買取専門店にはプロの鑑定士が在籍しているため、宝石の真贋や価値を正確に判断してくれます。

また、買取専門店であれば査定の際に、ルビーにまつわる豆知識を聞く機会があるのもメリットです。

買取専門店は店頭買取以外に出張買取などにも対応していることが多いため、忙しい方でも自分に合った方法で買取を依頼できます。

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