自宅にエメラルドの指輪などがあるけれども、自分の趣味には合わなくなったので手放そうと思っている。
この記事ではそんな方に向けて、エメラルドの買取相場を一覧表で紹介するほか、エメラルドを少しでも高く買い取ってもらうためのコツを紹介します。
高くエメラルドを買い取ってもらいたい方は、ぜひ参考にしてください。
エメラルドの買取相場一覧表
まずは、コロンビア産エメラルドとザンビア産エメラルドの買取相場の一覧表を作成しました。
コロンビア産エメラルドの価格一覧表
▼コロンビア産エメラルドの価格一覧表
Sクラス | Aクラス | Bクラス | Cクラス | Dクラス | |
---|---|---|---|---|---|
1.0ct | 8~12万円 | 7~10万円 | 2~4万円 | 5,000円~ 1.5万円 |
500円~ 1,500円 |
2.0ct | 25~35万円 | 15~25万円 | 7~15万円 | 2~5万円 | 3,000~
7,000円 |
10.0ct | 400~550万円 | 250~350万円 | 120~170万円 | 25~40万円 | 2~5万円 |
20.0ct | 1,300~ 1,700万円 |
600~850万円 | 250~400万円 | 80~120万円 | 8~12万円 |
世界でも屈指のエメラルド産出地として知られるコロンビア。
コロンビアのエメラルドは特に質が高いことで知られ、状態が良ければ特に高値で取引されます。
ただ、コロンビア産のエメラルドといっても、状態が劣ってしまえばその価値は大きく損なわれてしまいます。
エメラルドは傷が付きやすい宝石なので、セルフクリーニングを行うのであれば、汚れは軽く落とす程度にとどめるなど、細心の注意を払って行いましょう。
もしエメラルドを傷付けてしまったら、カラット数によっては数十万円の損害に及んでしまいます。
ザンビア産エメラルドの価格一覧表
▼ザンビア産エメラルドの価格一覧表
Sクラス | Aクラス | Bクラス | Cクラス | Dクラス | |
---|---|---|---|---|---|
1.0ct | 1~3万円 | 8,000円~ 12,000円 |
5,000~ 8,000円 |
1,500~ 4,000円 |
100円~ 300円 |
2.0ct | 4~8万円 | 2~6万円 | 1~3万円 | 4,000~ 8,000円 |
500円~ 2,000円 |
10.0ct | 80~130万円 | 40~80万円 | 20~50万円 | 4~8万円 | 4,000円~ 8,000円 |
20.0ct | 250~350万円 | 130~180万円 | 40~80万円 | 15~40万円 | 1~3万円 |
ザンビア産のエメラルドはコロンビア産のエメラルドと比較すると、基本的に買取価格は安めになります。
ザンビア産のエメラルドにはオイル補修が施されているものと、オイル補修が行われていないものがあります。
オイル補修が施されていないエメラルドは流通数が少ないので、お手元にあるザンビア産のエメラルドはオイル補修が施されているものがほとんどです。
オイル補修が施されているエメラルドは、乾燥している場所で保存してください。
買取相場が高くなるエメラルドの価値基準
ここでは買取価格が高くなるエメラルドについて見ていきます。
エメラルドの価値基準はどのようなところにあるのかチェックしていきましょう。
評価基準(1)4C
エメラルドの評価基準として、まずダイヤモンドと同じ「4C」が挙げられます。
4Cとは、カラット・カラー・クラリティ・カットのことを差し、それぞれ価値基準が決まっています。
それではエメラルドの4Cについて見ていきましょう。
カラット(重量)
エメラルドの価値を決定付ける最初のポイントがカラットです。カラットとは宝石そのものの重量のことを指します。
基本的にカラットが大きければ大きいほど価値が上がりますが、1カラットでもエメラルドなら人気があるので十分高値での買取が期待できます。
カラー(色)
エメラルドはその深い緑の色が魅力的な宝石です。そのため色が濃ければ濃いほど高く評価されます。
逆に色の薄いエメラルドはエメラルドとしての価値がそこまで認められにくくなりますが、色が濃すぎても評価が下がります。
クラリティ(透明度)
エメラルドの場合、クラリティ(透明度)に優れた宝石は特に高く評価される傾向にあります。
エメラルドはさまざまな内包物がある宝石ですが、内包物が原因でクラリティが下がってしまう場合は残念ながら価値が下がってしまいます。
カット
最後にエメラルドの評価を決定するのがカットですが、どのカットだから評価が下がる、というわけではなく、エメラルドそのものの性質に沿ったカットがされているかどうかが重要になります。
基本的に美しく見えるエメラルドはカットに成功している、と考えて良いでしょう。
評価基準(2)産地
エメラルドの評価基準はエメラルドの美しさだけでなく、どこでエメラルドが産出されたのかも重要になります。
ここではエメラルドの主要産地とエメラルドの産地別の評価について解説していきます。
コロンビア
エメラルドの中には青色がかったものがありますが、そのようなエメラルドは評価を下げてしまいます。
一方でそのような青色を含まない美しいエメラルドを算出しているのがコロンビアで、同国のムゾー鉱山は最高級のエメラルドを産出しています。
ザンビア
コロンビアに次いでエメラルドの産出地として知られているのがザンビアです。
宝石は通常ひび割れを補修するためにオイルが用いられますが、ザンビアで産出されるエメラルドは結晶密度が高いため、このオイル補修を必要としません。
ブラジル
他にエメラルドの産地というとブラジルが有名ですが、地域によって産出されるエメラルドにそれぞれ特徴があります。
特にサンタ・テレジーニャ鉱区で産出されるエメラルドは、キャッツ・アイやスター・エメラルドなどの特殊なエメラルドが産出されます。
評価基準(3)鑑別書や付属品の有無
エメラルドの価値を決定づけるのは、エメラルドの状態や産地以外にもさまざまな要素があります。
鑑別書や付属品の有無もその基準の1つで、特に鑑別書の有無は重要です。
査定するのは宝石に関するプロなので、鑑別書が無くてももちろん査定をすることは可能です。
しかし、鑑別書無しで査定を行うのはリスキーな行為なので、その分査定額が抑えられてしまいがちです。
また、鑑別書がない場合は査定に時間がかかるデメリットもあります。
評価基準(4)状態
最後のポイントとしてエメラルドの価値を決めるのは、エメラルドそのものの状態です。
エメラルドに限らず宝石類を査定に出す場合は、最低限のクリーニングは行っておくべきでしょう。
ただ、宝石は非常にデリケートなので、クリーニングは慎重に行うべきです。
柔らかい布で軽い汚れは落として、しつこい汚れはハンドソープなどを利用して落とすようにしてください。
個人で行うクリーニングは「やりすぎない」ことが重要です。
エメラルドの本物と偽物の見分け方
エメラルドの中には残念ながら偽物が流通しています。
本物か偽物かを見分ける簡単なポイントを紹介します。
偽物(模造品)の特徴
エメラルドに限らず宝石の模造品は天然石や合成石を張り合わせたものであり、じっくりと覗き込むと気泡が見えることがあります。
ただ、エメラルドの含有物にも気泡はあるので、それだけで偽物(模造品)と判断するのは危険です。見分ける基準の1つとして軽く覚えておいてください。
美しすぎるエメラルドは偽物かも
真贋の判断が難しい人工エメラルドが流通した時、「美しすぎる」という理由で人工エメラルドだということを看破した人物がいます。
天然のエメラルドは表面に傷があるため、傷のないエメラルドは人工であると見抜かれました。
これも一種の例ですが、場合によってはあまりに傷やくすみのないエメラルドは偽物の可能性があります。ただ、こちらも素人では判別が難しいので、きちんとした鑑定機関に依頼するのが重要です。
エメラルドをより高く買い取ってもらうコツ
大切なエメラルドを手放すのであれば、1円でも高く買い取ってもらいたいものです。
ここではエメラルドを少しでも高く買取してもらうためのコツをポイントごとに紹介していくので、エメラルドを売却する予定のある方はチェックしてください。
鑑別書や付属品をセットにする
エメラルドを少しでも高く売却したいのであれば、鑑別書や付属品をセットにして売却しましょう。
鑑別書や付属品が無かったとしてもそれだけで売却不可となるわけではありませんが、鑑別書や付属品がある状態より査定価格は下がってしまうでしょう。
綺麗な状態で保管する
エメラルドを高値で売却したいのであれば、その保管方法にも注意しなければいいけません。
そもそもエメラルドは硬度が高いのですが、個体、液体、気体などの内包物があるため、一定の方向から力が入ると欠けてしまう可能性があります。
もし欠けや傷が発生してしまうと、査定額は大きくマイナスになってしまうので、ケースに入れるなどしっかりと保存してください。
簡易的なメンテナンスを行う
エメラルドを査定に出す際は、柔らかい布を使って軽い汚れを落とし、それでも落ちない汚れがある場合はハンドソープなどを使って軽く洗うようにしてください。
エメラルドは熱に弱い宝石なので、ドライヤーを使わずに自然乾燥させましょう。
実績豊富な買取専門店に依頼する
宝石を売却する際は、オークションへの出品などさまざまな方法がありますが、エメラルドを売却するのであればエメラルドの買取実績が豊富な買取専門店に依頼しましょう。
エメラルドに関する専門的な知識がある店員が在籍しているところであれば、正確な査定が期待できます。