昔買った珊瑚のネックレスやリングを売りたいけれど、宝石とは違うから値がつくのかどうか不安。
この記事では不要になった珊瑚の装飾品を売ろうと考えている方のために、買取相場などを紹介します。
不要になった珊瑚のリングやネックレスを少しでも高く売るコツなども合わせて紹介するので参考にしてみてください。
赤珊瑚の買取相場の一覧表
まずは種類別の買取相場から紹介していきます。
▼赤珊瑚のアイテム別買取相場一覧表
アイテム名 | 買取相場 |
---|---|
リング | 1~6万円 |
ネックレス | 1~5万円 |
帯留め | 1~2万円 |
アイテムの種類によって買取価格が変わるというより、単純に珊瑚のサイズと珊瑚の質、そして状態によって評価されるのが一般的です。
帯留めの買取相場は低めになりましたが、質の高い珊瑚が使われていれば、十分高値での買取が狙えます。
珊瑚の価値の見分け方・評価基準
この項では、珊瑚の価値がどのようにして決まるのか、価値のある珊瑚の見分け方などを紹介します。
カラー
珊瑚の価値を決定づける基準の1つが、珊瑚のカラーです。
珊瑚のカラーは基本的に赤、ピンク、白、黒の4つに分けることができますが、基本的に赤珊瑚が最も評価されます。
次にカラーごとの違いについても深堀していきます。
赤
赤珊瑚の中でも赤色が濃ければ濃いほど高く評価され、最高級のものは日本では「血赤珊瑚」、海外では「オックスブラッド」の名前で流通しています。
逆に血赤珊瑚と比べると赤みが薄いものは「紅珊瑚」と呼ばれていますが、赤珊瑚より質感が劣ってしまうので、買取価格も低くなる傾向にあります。
一般的な珊瑚と比べて非常に人気があります。
ピンク
血赤珊瑚よりも柔らかい印象を感じさせるのがピンク色の珊瑚です。
日本では血赤珊瑚が最上級品とされているので、買取価格ではどうしても劣ってしまうのですが、ヨーロッパでは血赤珊瑚より桃色の珊瑚のほうが人気があります。
白
白いサンゴも血赤珊瑚ほどではないですが、一定の人気があるため高値での買取が期待できます。
特に象牙色の珊瑚で、さらにその色が均一であれば、そのような珊瑚は大変希少なため、高く評価してもらえる可能性があります。
黒
珊瑚の中でもちょっと特殊なのが黒色の珊瑚です。
黒色の珊瑚はブラックコーラルと呼ばれていて、他の珊瑚と比べると軽く、表面に木目が浮かぶということが特徴です。
シックな雰囲気を漂わせる黒珊瑚は、アクセサリーとしての需要が高いのが特徴です。
フラクチャー(割れ目)
海の中で生息していた珊瑚は、さまざまな要因で傷やひび割れが生じているケースがあります。
傷やひび割れなどのフラクチャー(割れ目)に加えて、虫食いなどが珊瑚にあれば、それだけ珊瑚の評価は下がってしまいます。
逆にそのような傷が一切なければ、珊瑚としては上等品ということで高く評価してもらえるでしょう。
珊瑚の一部には白い筋が内部にあることがあり、これを「フ」と呼んでいます。
宝石に加工した時にこの「フ」がある場合は、マイナス査定になってしまいます。
産地
珊瑚の価値を決定づける基準として、産地もその1つです。
産地によって買取価格が多少異なってくるので、自分の珊瑚がどこからやってきたのかを事前にチェックしておくことをおすすめします。
日本産
珊瑚の産地として高く評価されるのが日本であり、特に高知県土佐湾で採れる血赤珊瑚は非常に高値で取引されます。
日本では紅珊瑚、白珊瑚の産地でもあり、日本産というだけでプラス評価を得られる可能性があります。
地中海産
地中海でも珊瑚は採取されていますが、日本とは異なり浅い場所に生息しているので、日本と比べると希少性が低いため、高値がつきにくい状況です。
また、珊瑚の質も日本のものと比べるとやや劣り、内包物や内部の傷が目立ってしまいがちです。
鑑別書や付属品の有無
これは珊瑚を買い取ってもらうときに限ったことではありませんが、鑑別書があるのであればセットにして査定に出しましょう。
鑑別書がなかったとしてもそれだけで査定不可となってしまうことはほとんどありませんが、鑑別書があれば査定がアップする可能性があります。
鑑別書以外には付属品があればそれも一緒に査定に出しましょう。
珊瑚を購入したときの箱や包装などが付いてくれば、わずかではありますが査定金額がアップする可能性があります。
大きさ
基本的に珊瑚は大きければ大きいほど高値が付く可能性があります。
ただ、大きい珊瑚であっても珊瑚自体の質が悪ければ、残念ながら買取価格は大きく下がってしまいます。
珊瑚は非常にデリケートなものであり、保存状態が悪いとすぐに劣化してしまうので、珊瑚の価値を下げないため保存状態にも気をつかいましょう。
状態
珊瑚の買取価格を大きく左右するのは珊瑚そのものの状態です。
先程も紹介したとおり、珊瑚自体が大きかったとしても、珊瑚の状態が劣悪であれば商品価値は大きく下がってしまいます。
珊瑚は他の宝石と比べると劣化しやすいため、さまざまな点に注意しなければいけません。
珊瑚は水に弱く、化粧品や汗でも劣化してしまうため、珊瑚のアクセサリーが少しでも化粧品や汗で汚れてしまったら、丁寧に拭き上げるようにしてください。
赤珊瑚のランク別の価格表
赤珊瑚はサイズによって買取価格が大きく左右されますが、赤珊瑚のランクによっても買取価格が変動します。
▼赤珊瑚のランク別価格表
Sランク | Aランク | Bランク | Cランク | Dランク | |
---|---|---|---|---|---|
7-8mm | 1~2万円 | 0.5~2万円 | 0.4~0.8万円 | 0.1~0.3万円 | 100~800円 |
10mm | 3~3.5万円 | 1.8~2.2万円 | 0.8~1.2万円 | 0.3~0.7万円 | 500~2,000円 |
12mm | 9.5~10.5万円 | 4~7万円 | 1.8~3.5万円 | 0.5~1.5万円 | 500~7,000円 |
15mm | 27~33万円 | 14~20万円 | 10~15万円 | 0.7~2万円 | 0.1~1万円 |
20mm | 60~90万円 | 30~60万円 | 15~30万円 | 10~20万円 | 1~3.5万円 |
赤珊瑚をより高く買い取ってもらうコツ
不要になった赤珊瑚とはいえ、売却するのであれば1円でも高く買取してもらいたいものです。
高価買取のコツをいくつか紹介していきます。
鑑別書や付属品をセットにする
赤珊瑚にも鑑別書や産地証明書などがあり、それをセットで査定に出すことにより、買取価格がアップすることがあります。
また、外箱や購入時の包装も残っているのであれば、できるだけ一緒に査定に出してください。
保管方法に注意する
赤珊瑚に限らず珊瑚全般は、水や湿気、そして熱に弱いため、保管方法には気をつけなければいけません。
基本的に冷暗所に保存するなどして、ダメージを最小限に留める必要があります。
珊瑚は保存環境によって劣化のスピードが早まってしまうので、劣化が始まってしまわないうちに赤珊瑚の売却先を考えましょう。
簡易的なメンテナンスを行う
赤珊瑚を買取査定に出す前に、軽くメンテナンスを行いましょう。赤珊瑚は柔らかい布で優しくこする程度のメンテナンスをおすすめします。
メンテナンスと言うと水拭きを考える方もいるかもしれませんが、珊瑚には小さな穴がたくさん空いているため、水でのお手入れは逆効果になってしまいます。
実績豊富な買取専門店に依頼する
赤珊瑚を売却する方法にはオークションなどを利用する方法がありますが、オークションへの出品では適切に赤珊瑚を処分できないかもしれません。
それなら赤珊瑚の買取を得意としている買取専門店に依頼しましょう。
赤珊瑚の買取実績が豊富な買取専門店であれば、赤珊瑚に関する知識が豊富なスタッフが買取対応してくれるので、適切な査定額を算出してくれるでしょう。