近年人気が高まっているのが、腕時計のブランドとして知られるオーデマピゲです。日本では入手が困難なこともあり、中古での売買需要が多く高額買取が期待できます。
購入時より価格が上がったこともあり、クローゼットに眠っているオーデマピゲを手放したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、オーデマピゲの買取相場や近年の価格推移、高価買取のポイントについて解説します。
オーデマピゲ(AUDEMARS PIGUET)の買取相場一覧表
モデル名 | 商品名 | 型番 | 買取相場 |
---|---|---|---|
ロイヤルオーク | ロイヤルオーク クロノグラフ 41mm |
26331ST | 400万~450万円 |
ロイヤルオークオフショア | ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ | 26400IO | 220万~320万円 |
ミレネリー | ミレネリー4101 | 15350ST | 100万~150万円 |
ジュールオーデマ | ジュールオーデマ クラシック | 15056OR | 50万~60万円 |
ジュールオーデマ | ジュールオーデマ エクストラフラット | 15093OR | 30~50万円 |
オーデマピゲでもっとも高いのはロイヤルオークのモデルで、定価の2倍近い400万円以上の値段がつきます。
一方、ミレネリーやジュールオーデマなど、ドレスモデルは数十万円程度の査定が一般的です。
買取相場額が高いオーデマピゲの人気モデル
オーデマピゲの中でも、特に買取相場が高いモデルをいくつか紹介します。
ロイヤルオーク
ロイヤルオークは、オーデマピゲを代表するモデルです。オーデマピゲの買取でも、買取専門店に持ち込まれるのはほとんどがロイヤルオークだとも言われるほど人気があります。
ロイヤルオークはラグジュアリースポーツモデルで、フォーマルにもカジュアルにも、スポーティーな格好にも合うシンプルで普遍的なデザインが魅力です。
八角形のベゼルに、それぞれの角にはビスが打ち込まれ、タペストリーの模様をした文字盤が使われています。
定価の価格を上回る値段で取引されており、中には2倍近くの価格になるものもあります。
人気の「26331ST」は買取価格450万円、「 15500ST」も400万円、「15450ST」も300万円前後と非常に高額です。
ロイヤルオークオフショア
ロイヤルオークと並んで人気が高いのが、ロイヤルオークオフショアです。
ロイヤルオークは比較的シンプルなスポーツウォッチとして登場しましたが、ロイヤルオークオフショアはもっと大型で男性的、かつ力強いデザインや機能性を備えています。
ケース径がロイヤルオークとほとんど変わらないモデルであっても、デザインによってロイヤルオークよりも迫力ある作りになっているのが特徴です。
人気の「ロイヤルオークオフショア クロノグラフ」では、「26470ST」が180万円前後、 「26320ST」が250万円前後で買取されています。
ミレネリー
ミレネリーはオーデマピゲの中でもドレスモデルに位置します。楕円形のケースが一番の特徴です。
また、2011年発表の「ミレネリー4101」以降はスケルトン仕様になり、テンプが表からも裏からも美しく映える、独特のデザインが高い評価を受けています。
テンプの動きは何度見ても飽きず、精密な文字盤と絶妙なバランスもあって、多くの方の目をひきつけているのがポイントです。
買取相場としてはロイヤルオークよりは需要がなく安くなってしまいますが、逆に言うとオーデマピゲの中では安価なことから、求める層も一定数います。
買取価格はミレネリー4101の「15350OR」で150万円前後、「15350ST」で100万円ほどです。
ジュールオーデマ
ジュールオーデマはミレネリーと並ぶ、ドレスモデルの1つです。
現行のミレネリーはテンプのギミックが有名ですが、ジュールオーデマはミレネリーとは異なりシンプルなデザインが魅力とされています。
様々なシーンで活躍する飽きの来ないデザインで、細部に至るまで丁寧に作り上げられており、多くの人を魅了しています。
市場での価格も比較的安価なので、低予算でオーデマピゲを求める層からも人気です。
買取価格は「15056OR」が50万円前後、「26003BC」が200万円ほどなど、モデルによって数百万のばらつきがあります。
オーデマピゲの価格推移
オーデマピゲはここ数年で急速に人気が高まり、買取価格が高騰しているブランドです。
特にロイヤルオークは定価が250万円の品でも買取で400万円以上になるなど、購入時に比べると資産価値は相当高くなっています。
現在のところ価格推移はほぼ落ち着いているので、なんらかの理由で突然下がるリスクを考えると高いタイミングで売るのは1つの手です。
また、ロイヤルオーク以外のミレネリーやジュールオーデマなどのモデルについても、価格推移は落ち着いています。
オーデマピゲの買取査定時の評価基準
オーデマピゲを売却する際、査定でどんな点が評価されるのかについて解説します。
評価基準(1)カラー
まずはカラーです。文字盤カラーには青や白、オレンジなど様々なカラーがあり、人気のものほど高くなります。次のカラーは特に人気です。
- 青
- 白
- 黒
もっとも人気が高いのは青で、モデルを問わず高値がつきやすくなります。また、この他にモデルによってはピンクゴールドの需要が高くなることもあります。
評価基準(2)文字盤サイズ
文字盤サイズが大きいほど、評価も高くなる傾向があります。
もともとオーデマピゲの時計は大きな文字盤が魅力で、レディース時計であっても34mm前後とかなり大きめの文字盤が採用されています。
文字盤34mmであれば200万円、41mmの大きな文字盤であれば300万円ほどが目安になるでしょう。
評価基準(3)ダイヤの有無
時計の装飾に使われているダイヤの有無によっても買取価格は変わります。
ダイヤがある時計はダイヤの分査定にプラスされますが、そっくりそのままプラスされるわけではなくやや控えめなプラスになりがちです。
買い取ったオーデマピゲは宝石部分を取り出さなくても、商品そのままの状態で売れるのが理由の1つとしてあります。
評価基準(4)コンプリケーションの有無
コンプリケーションの有無も査定に影響し、ついている数が多いほど高値です。コンプリケーションとは、時計に備わったいくつかの機能や構造を指します。
例えば次のようなものです。
- パーペチュアル
- ミニッツリピーター
- スプリットセコンド・クロノグラフ
- トゥールビヨン
これらによって、カレンダーとして利用できたり、ストップウォッチとしてラップタイムを計れたりなど様々な機能が追加されます。
より高値でオーデマピゲを売るには?
オーデマピゲは非常に高価な品が多いため、少しのポイントで大きく査定価格が上下します。より高く売るためには、次のことを意識しましょう。
高値で売れるタイミングを見極める
オーデマピゲの査定価格は日々変動しており、高くなりやすいタイミングがあります。たとえば、次のタイミングは特に狙い目です。
- 人気モデルの生産終了発表~終了後
- 雑誌やテレビ、ドラマ撮影などで特定のモデルが紹介・使用されたとき
- 円安のタイミング
生産終了の発表があると、今後入手ができなくなるため価格が高騰します。また、オーデマピゲの価格は為替相場に影響を受けるので、円安のタイミングなら普段よりも高く売却できます。
保証書や付属品を用意する
保証書や付属品があれば、できるだけすべて揃えて査定に出しましょう。オーデマピゲは定価より高い価格で取引されるほど、人気で需要の高いアイテムです。
つまり、それだけ希少価値が高く、コレクターも多くいます。コレクターにとって保証書などがすべて揃っているかどうかは重要な要素なので、その分値段もつきやすくなるでしょう。
簡易メンテナンスを行う
査定時の第一印象によっても査定額が変わりやすいため、簡易メンテナンスで美しくしておきましょう。
- 本体をぬるま湯で洗う(防水部分のみ)
- やわらかい布で拭く
このような少しの手間が、査定でランク付けに迷ったときに効果を発揮します。
買取専門店に査定を依頼する
オーデマピゲは高額なアイテムなので、買取専門店への売却がおすすめです。
リサイクルショップでは相場よりも安く査定されやすく、個人間取引ではトラブルの発生率が高くなります。
買取専門店であれば、オーデマピゲの取り扱いも多くあり、販路を確保しているので需要も把握しています。
オーデマピゲの買取に長けた鑑定士も所属しているため、他の店で売却するよりもよい価格で引き取ってもらえるはずです。