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更新日
2021.07.15.

インゴット(金・プラチナ)の買取相場や価格推移を解説

長く続く不況や、世界的な経済の混乱にも強いと言われるのが金です。財産を金のインゴットに替えて所持しており、手放すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

現在、金の価格は高騰しており売却を検討する人は増えています。

そこで今回は、金やプラチナのインゴット買取相場やインゴット買取の注意点、表面にある刻印の見方などについて解説します。

インゴットの刻印の見方

正規品のインゴットには、表面に必ず刻印があり、その刻印によって正規品であると証明されます。

刻印されるのは次の項目です。

正規品には必ずこれらの情報がもれなく記載してあります。中には金メッキで塗装されているものや、金メッキなのに18K(18金)や純金の記載がある偽物もあるため注意が必要です。

本物と偽物の見分け方
刻印があっても本物かどうかわからない場合、磁石を近づけてみましょう。偽物は別の金属が混ざっているため磁石にくっつくことが多いです。

インゴットの買取相場の決まり方

インゴットは純金製のため、重量と金の相場価格によって買取価格が決定します。それぞれについて詳しく解説します。

重量

インゴットは、それぞれ重量別に販売されています。基本的には次の6種類があります。

注意したいのは、5gの買取価格を2倍にすれば10gのインゴットの買取価格になるわけではないことです。重量の重いインゴットほど、買取価格の割合は高くなります。

つまり、6種類のインゴットでもっとも金1gあたりの単価が高くなるのは1kgのインゴットです。

貴金属の相場

純金のインゴットのほかにも、プラチナ地金でできたプラチナインゴットもあります。金やプラチナは価格が世界情勢や為替市場などの影響を受けて変化するのが特徴です。

それぞれの相場について解説します。

金は現在価格が高騰しており、ここ数年ではもっとも売り時といえます。

金は10年で2倍の価格に
2010年には1gあたり約3,000円の値段で取引されていましたが、2020年には約6,000円で取引されており、なんと10年で2倍の価格上昇です。

ただし、2019年は5,000円を切る価格だったため、今後はだんだん金の価格が下落し、元に戻るか2019年よりさらに下がる可能性もあります。

世界情勢の影響を受けることから、今日は高くても明日突然価格が下がることも考えられるため、下がる前に売却するのがおすすめです。

プラチナ

金の価格が高騰する一方、プラチナ価格はここ10年でやや下がり気味です。

プラチナ価格は変動が激しい
近年のピークは1グラムあたり5,000円を超えた2008年頃で、その後2014年まで上下を繰り返し、2018年以降は約3,000円にまで落ち込んでいます。

金やプラチナの価格推移チャートはWebで確認できます。2018年以降少しずつ下がっているので、これ以上下がらないうちに売ってしまうのもおすすめです。

一方、自動車向けにプラチナの需要が高まっていることから、価格水準が回復するという見方もあります。

インゴット買取時に注意すべきポイント

インゴットを買取してもらう際、事前に知っておいた方が良いポイントを解説します。

海外のインゴットは売却が難しい

海外製のインゴットは、国内で製造されたインゴットと違い規制対象になることがあり、売却不可となるケースも多いです。

海外のインゴットはいわゆるマネーロンダリングのために悪用されることがあるためです。

また、日本では金の売買で消費税がかかるルールになっており、あらかじめ税金のかからない海外で仕入れたインゴットを、日本に密輸して売却することで消費税分、得をしようとする人もいます。

このため海外インゴットの取り扱いそのものを自主規制する業者も見られます。

海外インゴット規制にコロナウイルスの影響も
コロナウイルスによる世界的な経済停滞により、安定した資産である金の価値が高まっています。このため、海外から日本に金を持ち込む人が例年より多く、その影響もあって取引を中止する業者もいます。

買取金額が200万円を超えると本人確認書類が必要

200万円を超える高額な取引の場合は、本人確認書類がないと売却できません。

これは200万円以上の取引を行う場合、買取店が税務署に「支払調書」という、取引内容や相手の情報を記載した書類を提出しなければならないからです。

支払調書には、取引相手のマイナンバーや住所氏名、金の取引内容などを記載するため、本人確認書類の提示を求められます。

店舗によっては、200万円未満でも本人確認書類を必要とする場合もあります。

確定申告が必要なケースもある

金を売却した場合、売却して得た利益が一定の金額を超えると、税務署に申告が必要になるため注意しましょう。得た利益は「譲渡所得」に分類されます。

税金は売却して得た金額(買取金額)そのものにかかるのではなく、そこから取得費用や売却にかかった費用など、経費を差し引いた額に適用されるのが特徴です。

最終的な利益が50万円までなら控除対象になります。利益が50万円を超える場合は、超えた分に関して税金がかかります。

なお、地域や状況によっては控除内であっても、確定申告書類に記載しなければならないケースがあるため、管轄の税務署に問い合わせてみましょう。

手数料を加味して判断する

金の売却の際には手数料がかかることが大半です。仮に金が1g6,000円だったとして、100g売却したら60万円が手に入るわけではないため注意しましょう。

手数料として取られる料金には次のようなものがあります。

手数料としてどれくらいの額を設定しているかは、店舗によって異なります。

買取手数料の相場は、金の最終的な買取額の2割程度が目安です。つまり、100万円の金なら20万円が手数料となり、80万円が手に入ります。

金を溶かす際、減ってしまう金の量は全体の0.01%~2%程度と言われています。これによる目減り料の金額は店舗によってまちまちです。

インゴットをできるだけ高値で売却するコツ

インゴットを少しでも高く売るためにはいくつかのコツがあります。次の点に注意しましょう。

相場の高いタイミングで売る

金の相場は変動するため、相場の高いタイミングで売却しましょう。前述したように金の取引価格は2020年に急上昇し、まだ高い水準を保っています。

突然の下落に注意
金が高額なタイミングを狙うあまり、「待てばもっと高くなるかもしれない」と考える人もいますが、ややリスキーです。

現在の金の価格が上昇しているのは一時的なものと考えられるため、今後突然下落する可能性が高いでしょう。実際、1980年には金価格が上昇したのち4ヶ月で約半分の相場になったことで話題を集めました。

刻印が消えないように保管する

インゴット表面にある刻印が消えないよう、保管方法に注意しましょう。

表面の刻印には純金の証明やシリアルナンバーの入った正規品の証明という役目があるため、刻印が消えると、正確な査定ができなくなってしまいます。

刻印が消えるとインゴットの価値がなくなる
刻印が消えると純金のインゴットとして見なせなくなるため、刻印があるインゴットよりはるかに取引価格は安くなります。

最悪、偽物として取引不可になってしまうケースもあるため、注意が必要です。

金のインゴットはやわらかく、傷つきやすい特徴があります。くれぐれも他のものとぶつかったり擦れたりするような状態にしないようにしましょう。

買取専門店へ持ち込む

金を高く売るためには、買取専門店へ持ち込むことをおすすめします。金の買取を行う店舗としては、近所の貴金属店や、「田中貴金属工業株式会社」のような金やプラチナを専門に扱う会社などがあります。

しかし、金のアクセサリーなどを売った場合、金やプラチナの専門店では金以外の部分を評価してくれません。

その点、インゴット買取に長けた買取専門店であれば、金そのものの価値以外の要素も加味して査定してくれます。

また、買取専門だけあり、他のものとまとめて売ることでボーナスがつきやすいのもメリットです。ひとまず査定を依頼してみましょう。

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