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更新日
2022.04.08.

金(ゴールド)の買取相場を解説

自宅を整理していたら、もう使わなくなったゴールドが用いられたジュエリーや、純金製の小物などが見つかることがあります。

もう使用しないのであれば、そのようなアイテムは買取査定に出すのがおすすめです。

ここでは金の買取相場や、査定のポイント、少しでも金を高く売るためのコツなどを紹介していきます。

金(ゴールド)の買取相場一覧表

金

金と一言で言っても、金の含有率によっては買取価格が大きく異なります。ここでは金の含有率ごとの買取相場を表にして紹介するので参考にしてください。

なお、1gあたりの買取価格は2021年8月15日時点のものです。

種類 1gあたりの買取価格
インゴット 6,600~6,900円
24金 6,400~6,700円
22金 5,800~6,100円
21.6金 5,600~5,900円
20金 5,400~5,700円
18金 4,800~5,500円
14金 3,600~3,900円
10金 2,600~2,900円
9金 2,300~2,600円
18金ホワイトゴールド 5,700~6,000円
14金ホワイトゴールド 4,000~4,300円

買取価格は店舗ごとに異なるので、できるだけ高く買取してくれるお店を見つけましょう。

金(ゴールド)買取相場の査定ポイント

ここでは金や金製品を買取してもらうときの査定の基準について1つずつ解説します。

金価格

金や金製品の買取価格に大きく影響を及ぼすのが「金価格」です。金の価格は毎日細かく変動していくため、金の価格が高いタイミングで査定に出しましょう。

金価格をチェックする方法について詳しくは後述しますが、インターネットを利用すれば簡単に調べられます。

刻印

金製品には刻印が刻まれていることが多いですが、この刻印は金の含有量を示すものです。

金製品が本物であることを証明するのが刻印ですが、無くても買取自体はしてもらえます。

ただし、金や金製品が本物であることを確認するため、刻印がないと一部分を削ったり、査定に時間がかかったりなど手間がかかります。そのため、刻印がある場合と比べると査定額が下がる可能性があります。

純度(品位)

金の品位表示
カラット表記 1000分率 含有率
K24 1000(999) 100%(99.9%)
K22 916 91.6%
K21.6 900 90.0%
K20 834 83.4%
K18 750 75.0%
K14 585 58.5%
K10 417(416) 41.7%(41.6%)
K9 375 37.5%

 

プラチナ・銀の品位表示
カラット表記 1000分率 含有率
K24 1000(999) 100%(99.9%)
K22 950 95.0%
K21.6 900 90.0%
K20 850 85.0%
K18 800 80.0%

純度(品位)とは

貴金属は、その金属が含まれている割合、含有率によって純度が変わります。この純度のことを品位と呼びます。

「K24」や「K18」といった言葉を聞いたことがあるかもしれません。品位は24分率を採用しているため、「24」は100%を意味します。もしくは、「1,000」を100%とする1000分率が使われることもあります。

「K24」といった時の、「K」は「Karat カラット」の頭文字で、金の場合だけに使われます。つまり、「K24」といったときは、100%(99.9%)。稀に「24KT」といった表記が使われる場合もあります。

古い製品や海外の品物の場合は、上記の表にはない品位が使われていることがあります。「K6」といった時には、K6÷K24=0.25となり25%の含有率です。g相場で考える場合には、「K24の相場」×0.25%で計算できます。

金とプラチナが同時に使用されている場合

ジュエリーのデザインによっては、金とプラチナの両方が使われているものもあります。金のジュエリーと考えるかプラチナのジュエリーと考えるかは、どちらがベースとして使われているかで判断してください。

金のほうが多い場合には金をベースに、プラチナが多ければプラチナがベースです。明らかにどちらかが少ないジュエリーでは、その比率を使って計算します。

例えば金の部分が全体の2割程度であれば、金相場の20% + Pt相場の80% と考えてください。

また、チェーンデザインのように両方が半々で使われているハーフコンビもあります。ハーフコンビは、金相場の50%+Pt相場の50%として計算します。

ただし、これらの計算は貴金属の知識や鑑定経験が無ければ困難です。ジュエリーに含まれている金やプラチナの正確な値段が知りたいときには、知ろうと判断せずに取り扱い数が多い買取専門店を利用しましょう。

金や金製品と言うと美しい金色をイメージしますが、一般的な金色以外の色をした金製品も存在します。

ここではどのような色をしたゴールドがあるのか、それぞれのゴールドが持つ特徴についてまとめていきます。

ホワイトゴールド

金といえば燦然と輝く金色とイメージするかもしれません。しかし、金であるにもかかわらず、表面の色味がプラチナのような白金色の場合があります。これは、ホワイトゴールドと呼ばれる貴金属です。

貴金属として使われる金属は基本的に柔らかく、強度の確保や色味の調整のために他の金属を混ぜることがあります。この混ぜている金属を割金と呼びます。

ホワイトゴールドは、割金として白色の金属(銀やニッケル等)を混ぜて表面の色身を白っぽくしたものです。

ただし、そのままでは金の比率が高くて、金色がかった乳白色にしかなりません。そこで、ロジウムという金属を使ったメッキを施すことで、美しい白金色を出します。

あくまでメッキなので、使っていて表面がこすれると元の黄色が見えてしまうことがあります。ホワイトゴールドと認められるのはパラジウムが使われているものだけで、「WG」の刻印が入れられます。

「WG」の刻印が入らない場合には、ホワイトゴールドとしての買取はできません。

近年、パラジウムの相場は金よりも高くなっているため、ホワイトゴールドは通常のイエローゴールドよりも高く買い取られることもあります。

イエローゴールド

イエローゴールドは金に対して銀や銅が混ぜられています。また、ホワイトゴールド、ピンクゴールドに含まれているパラジウムを混ぜていないのが特徴です。

金の含有量によって出る色合いが異なり、金を多く含めば黄色が強い色味になり、逆に金が少なくなれば柔らかな色味にできます。

日本人の肌になじむ色合いのため、アクセサリーとして人気があるカラーです。

ピンクゴールド

ピンクゴールドは、ホワイトゴールド同様のカラーゴールドの一種です。割金として使われているのは「銅」でピンクの色味がでます。

ピンクの色味は、アジア人の肌の色になじみやすく人気です。そのため、ブランドジュエリーは、イエローやホワイトよりもピンクゴールドの方が相場が高くなる傾向があります。

ピンクゴールドの割金の割合は、「銅=7:銀=2:パラジウム=1」が多いものの、製造過程やブランドによっても異なります。ピンクゴールドに多く使われるどうは、金やその他の金属と比較して高度が高いので、製品としての硬度も高くなります

石やブランドの価値(ジュエリー)

金の指輪ピンクゴールドの指輪

金を使ったジュエリーの場合、石やブランドによって買取価格は変動します。ジュエリーの場合は金がメインとは限らないので、石の価値が低ければ買取価格は抑えられてしまうでしょう。

ブランドによっても買取価格は左右されますが、ブランドごとに高値査定を行ってくれるような専門店があります。特定のブランドのジュエリーを査定に出すなら、そのような専門店に査定を依頼しましょう。

金の相場情報の調べ方

少しでも金や金製品を高く買取してもらうのであれば、金相場は必ずチェックしましょう。

ここでは金相場を確認する方法について紹介していくので、金や金製品を査定に出す予定がある方は参考にしてください。

田中貴金属公式サイトの「金価格推移」

まずチェックしてもらいたいのが貴金属販売大手の「田中貴金属」が提供している金価格推移です。

▼田中貴金属工業株式会社|日次金価格推移

https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/d-gold.php

このサイトでは金以外にもプラチナ、銀の相場を日次・月次・年次で確認できます

金価格については他の業者も紹介していますが、業者によってばらつきがあるため、田中貴金属の価格を参考にすると良いでしょう。

大手新聞の「主要相場欄」

金の取引価格を確認する方法としては、インターネットで確認する以外にも、読売や朝日などの大手新聞の相場欄に目を通す方法があります。

新聞によって掲載されている情報は異なり、細かく掲載する新聞もあれば、おおまかにしか掲載しないケースもあります。

ただし、新聞に記載されている情報はあくまでも前日のものです。すぐに査定を考えているのであれば、インターネットで情報をチェックしましょう。

金を売るときの注意点!買取が難しい金製品

買取専門店でも特に高値での買取が期待できるのが金製品ですが、その中には買取に向かないものもあり、査定を断られることもあります。

ここでは、買取をしてもらうのが難しい金製品についていくつか紹介していきます。

法定金貨

金製品を買取する業者側は、基本的に買い入れた商品を再錬成します。しかし、金貨は鋳潰してしまった場合、法律に反してしまいます。

そのため、現在使用できる金貨は再錬成することができないため、買取に対応していないことがあります。

基板などの工業製品

パソコンやスマートフォンの基盤には希少な金属が使われていることがあり、時には金が含まれていることもあります。

だからと言って、それらの基盤が必ず買取してもらえるわけではありません。基盤に含まれる金属は量が少なく、取り出すのが大変だからです。

ライターなどの危険物

ライターなどの小物にも金が含まれているケースがありますが、そのようなアイテムを買い取ってくれるかは業者によって対応が異なります。

お店に足を運ぶ前に、査定を考えているアイテムが査定の対象かどうかは事前に確認しましょう。

メッキ製品や刻印のない貴金属

メッキ製品と刻印のない貴金属は、買取ができないことが大半です。

貴金属の中には、メッキの製品もたくさんあります。メッキ加工(鍍金加工)とは、材料の表面に別の金属で薄い膜を張る加工です。

表面の保護や装飾を目的とするメッキ加工ですが、表面が貴金属であっても剥がして再加工するためにはコストがかかります。そのため、貴金属としての買取はできません。

ジュエリーには、素材として使われている金属等の情報を示す刻印が施されています。買取査定において、刻印は重要な情報です。刻印のデザインや彫られ方は、国やブランドによって違います。

日本の造幣局が検査した貴金属は、日本国旗と素材を表記した造幣局ホールマークが刻印されます。ただし、偽物の刻印もあるため、鑑定では、必要な査定をおこなって価値を鑑定します。

金(ゴールド)をできるだけ高く買い取ってもらうコツ

金を売るのであれば、1円でも高く買取してもらいたいものです。ここでは、自宅で不要になった金を少しでも高く買取してもらうためのポイントを紹介します。

金の相場が上り調子のときに売る

金を売るときにまずチェックしてもらいたいのが「金相場」です。金に対する査定価格は金相場によって変動するため、1円でも高値での買取を狙うのであれば、金相場が上がっているタイミングで査定に出しましょう。

特に僅かな変動であったとしても、売却する金が多ければ最終的に買取価格に大きな差が生まれます。

箱や保証書があればセットにする

金製品を購入するときに、箱や保証書などが付いてくることがあります。もし付属品がまだ残っているのであれば、それらをセットにして査定に出すことをおすすめします。

金製品の場合、重要視されるのは金の含有量ではありますが、付属品を完璧に揃えておけば、買取価格のさらなる上積みが期待できるからです。

実績豊富な買取専門店へ持ち込む

金や金製品を買取査定に出すのであれば、それらの買取実績が豊富な買取専門店を利用してみましょう。

金や金製品は一般的な貴金属買取店でも査定は可能ですが、できればさまざまな商品に対応している買取専門店を利用するのがおすすめです。

買取専門店であれば、金以外のものもまとめて売ると、査定額がアップすることが多いです。

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