「引越しで大量のスクラップが出てしまった」
「スクラップの買取はできるの?」
このような悩みや疑問を解消するには、スクラップの買取相場をチェックして、買い取ってもらうのが一番です。
鉄や銅、アルミなどの金属は、形がどんな状態であっても基本的にはスクラップとして買取できます。
今回は、「自動車や機器類を処分して出たスクラップを売りたい」という方のために、スクラップの買取相場をまとめました。
スクラップを高く売るためのコツやおすすめの売却先なども紹介するので、参考にしてみてください。
スクラップの買取相場一覧表
鉄、ステンレス、アルミ、銅線など、スクラップの買取相場を一覧表にして紹介します。
スクラップはさまざまな種類があり、含有する金属の配合割合や形状、異物の有無で価格が違ってきます。それぞれのスクラップの種類に応じた価格相場を、買取価格表でチェックしてみましょう。
鉄スクラップ
鉄スクラップの買取相場の一覧表です。
スクラップ名 | 買取相場(kg単位) |
---|---|
鉄スクラップ(HI材) | ~45円 |
鉄ギロチン材 | ~43円 |
新断 | ~43円 |
機械屑 | 1〜30円 |
ガス切材 | 1〜30円 |
鉄ダライ粉 | ~8円 |
この他にもさまざまなタイプの鉄スクラップがあります。
大きなものから小さなものまで、どんなものが買い取れるか分からない時は、可能性のあるものは全て査定してみることが大切です。
胴スクラップ
銅スクラップの買取相場一覧表です。
スクラップ名 | 買取相場(kg単位) |
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ピカ銅 | ~1,060円 |
並銅 | ~970円 |
込銅 | ~940円 |
赤釜 | ~670円 |
白釜 | ~600円 |
下銅 | ~880円 |
メッキ銅 | ~920円 |
銅箔 | ~880円 |
銅ダライ粉 | ~880円 |
真鍮スクラップ
真鍮スクラップの買取相場一覧表です。
スクラップ名 | 買取相場(kg単位) |
真鍮 | ~620円 |
真鍮 下(不純物30%以上) | ~300円 |
真鍮ダライ | ~580円 |
込真鍮 | ~600円 |
真鍮線 | ~620円 |
砲金 | ~700円 |
砲金も真鍮と同じく銅の合金です。
銅と亜鉛の合金の真鍮に対し、砲金は銅と錫の合金となります。
ステンレススクラップ
ステンレススクラップの買取相場一覧です。
スクラップ名 | 買取相場(kg単位) |
ステンレス304 | ~190円 |
ステンレス309 | ~245円 |
ステンレス310 | ~400円 |
ステンレス316 | ~255円 |
ステンレス400 | ~37円 |
ステンレス解体 | ~170円 |
ステンレス新切 | ~200円 |
ステンレス304 ダライ粉 | ~160円 |
ステンレス316 ダライ粉 | ~205円 |
クローム | ~40円 |
304は18%のCrと8%のNiを含むステンレス鋼です。
309は耐食性、310は耐酸化性と、それぞれに優れた面があります。クロームはステンレスに近い金属で、鉄とニッケルの合金です。
鉛・スズスクラップ
鉛・スズスクラップの買取相場一覧表です。
スクラップ名 | 買取相場(kg単位) |
---|---|
上鉛・鉛管 | 150円 |
自動車バッテリー | ~46円 |
シールドバッテリー | ~15円 |
半田(Ag3%) | ~4,650円 |
半田(Sn50%,Pb50%) | ~1,200円 |
半田(Sn60%,Pb40%) | ~1,500円 |
半田(鉛フリー) | ~2,700円 |
純錫 | ~3,300円 |
鉛・錫は、さまざまなところで使われている金属のため、どれに価格がつくか、見逃さないようにすることが大切です。
また、加工された状態でも買取できるかどうか確認が必要です。
雑線スクラップ
電力供給に使われる電線や自動車で電装パーツを繋ぐものなど、解体後に出る雑線の買取相場の目安を紹介します。
電線には銅が使われているため、買取の相場はやや高めです。
細い電線やンセントプラグの付いたものなどは、状態を問わず、まずは査定してみることが大切です。
スクラップ名 | 買取相場(kg単位) |
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上線(銅率80%) | 760円 |
中線(銅率60%) | 500円 |
下線(銅率35%) | 280円 |
VA線 | 400円 |
クーラーパイプ | 450円 |
家電線 | 260~280円 |
ハーネスケーブル | 400円 |
非鉄金属スクラップ
上記以外の主な非鉄金属の買取相場を一覧表にまとめました。
スクラップ名 | 買取相場(kg単位) |
---|---|
アルミホイル(異物なし) | ~250円 |
アルミホイル(異物あり) | ~235円 |
アルミサッシ | ~210円 |
アルミ缶 | ~150円 |
アルミ鍋(異物なし) | ~190円 |
アルミ鍋(異物あり/木・鉄など) | ~130円 |
純ニッケル | ~1650円 |
純コバルト | ~3700円 |
この他にも、店頭での査定で価格を提示してもらえる金属スクラップはあります。
レアメタル・特殊金属等をお持ちの場合には、まずは査定依頼してみましょう。
スクラップダウンしないほうが高く売れることも
不要になった製品や設備などのスクラップダウンを考えた時は、その前にスクラップしなくても売れるかどうか確認することが大切です。これは、スクラップダウンしない方が高く売れることもあるためです。
スクラップにせずに製品として売れる可能性があるものは、まずはそのまま査定に出してみましょう。
製品のままで売れるもののは、動いて再利用ができるものです。丈夫で質の良い製品はリセールバリューが高く、中古でも需要があるため、そのままで買取ができることが多くなります。
自動車のほか、農機具なども「動けばいい」と考えて中古を安く買いたい人が多いものです。
特に、日本の農機具は耐久性が高く、20年前のモデルでも問題なく使えるため、動くならスクラップにするよりそのまま売却しましょう。
スクラップの価格推移を確認する方法
スクラップ価格は日々変動しており、その価格推移は当然、買取の際にも反映されます。
価格の変動は、スクラップの売値に大きく影響するため、スクラップの売却予定がある人は価格推移を知っておくことが大切です。
価格予想のためには、信頼性の高い業者や団体の発表する最新相場をチェックしましょう。
日本の相場を知るためには、以下のような情報が参考になります。
・JX金属の発表する胴建値
・「一般社団法人 日本鉄リサイクル工業会」の価格推移表
・「佐野重量金属数式会社」が定期的に更新する最新相場
銅建値は、銅の価格の基準値のことです。
これらの値は3つともそのままスクラップの買取価格になるわけではありませんが、価格予想をするには役立ちます。
値を見て、価格が高騰していれば高く売れる可能性が考えられますし、価格が下落している間は買取価格も低くなることが予想できます。
スクラップをできるだけ高く売るコツ
スクラップの買取査定額を高めるコツやポイントを紹介します。各種金属のスクラップは、状況によって買取価格に差が出ます。
スクラップも大切な資産なので、少しでも高く売る工夫をしましょう。
相場が高騰したタイミングで売る
スクラップの買取相場は、日々変動しています。そのため、高値で売りたい場合には、価格の推移を見守り、相場が高騰したタイミングを狙って売ることが重要です。
相場全体が高くなっていれば、スクラップの買取相場も上がります。
スクラップをまとめ売りする
スクラップの買取では、多ければ多いほど売りやすくなります。
業者によっては買取してもらえる最低量が決まっていることもあるため、できるだけまとめて出しましょう。
スクラップの品質を高める
スクラップは異物があると品質が下がり、価格が下がります。スクラップの買取価格を高めるためには、その品質を高める工夫が大切です。
たとえば、アルミ鍋では、「異物なし」が~190円なのに、「異物あり」は~130円が買取相場となっています。
高く売るには、アルミ鍋のプラスチック部分を砕くなど、切り離せる異物は切り離しておくと良いでしょう。
また、胴パイプに付いた真鍮は切断しておくなど、金属を分けることでそれぞれに買値を付けることができます。
実績豊富な買取専門店に持ち込む
高値買取を目指すなら、買取実績のある業者に出すことが大切です。実績のない業者では、自信をもって買い取れず、思い切った査定額も出せません。
そのため、スクラップを売るなら、スクラップ買取の実績のある買取専門店がおすすめです。
買取専門店であれば、ほかの品物とまとめて売るとさらに査定額が高まることもあります。